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飲む食うが大好きなメタボ店長です。お店で感じたことやどうしても書きたいことなどを綴って行きたいと思います。

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2008年2月

2008年2月29日 (金)

ネーミングの威力 2

前回の続き

二つ目は焼酎。「にごり芋」だ。
当初は「個性的な香り、芋好きな方どうぞ」というコメントを添えていた。これもオープン以来の商品なのだが、最初に仕入れた1本の香りが余りに強烈でビックリしたのだ。例えるなら洗剤のような臭い。決して心地の良い香りではなかった。当時は大芋ブームであり、こういった香りは非常に個性的と捉え上記の様な表現にしたのだ。

実はこれ、不勉強故の大問題だったのだ。洗剤のような臭い=「洗剤臭」といって瓶を洗浄する際の洗剤を洗い落とせていない時に生じる香りなのだ。欠落品その物で本来なら返品するべき商品を気付かず販売していたのだ。初めて扱う商品故、比較が出来ないと言うハンディがあったものの自分の不徳の致す所と深く反省している次第である。以後、この「洗剤臭」を様々な所で見かけるので皆さんもご注意下さい。

話はそれたが、商品の質に関わらず、上記のコメントに対する評価はイマイチのようでオーダー率が非常に悪かった。当然本来は存在しない香りに対してのコメントは変更を余儀なくされたわけだ。実は結構コメントに悩み事実に反しながらも暫く放置していたのだが、僕個人が飲んだ感想でイイヤっと吹っ切れ「ロックで飲むと清涼感のある後口」と変更した。以後3年以上このコメントを使用しているが今では久高でのNO.1焼酎の座を確立している。


次も焼酎、今度は逆バージョン。
導師という芋焼酎がある。久高で扱っているのは5年貯蔵の希少品。既に生産も中止され、現在は五壽といって複数の原酒をブレンドして平均約5年の商品が主に流通している。その下のレギュラー?の平均約3年の物もあるが、芋焼酎で3年平均自体が業界では既に凄いと思われる。とにかく生産が中止され早2年近く経ち、当店での扱いも5年甕貯蔵+2年瓶貯蔵の様な按配。実際、瓶貯蔵が特に味わいを奥深くさせるとは思っていないので、実質5年貯蔵と思って差し支えないと思うが(過去に七夕の5年瓶貯蔵を購入し飲んだことがあるが落ち着いた丸みは無く逆に尖った印象を受けたことがあるからだ)芋焼酎としてはかなりの上ランクに位置すると考えて間違いないだろう。

実はこの導師の当初のコメントは忘れてしまったのだが、一番人気の焼酎であった。迂闊にも希少であることに気付かず、需要に供給が追いつかなくなった為に売れなくなるようなコメントに変えたのだ。

ただし商品のイメージを落とさず目に付かなくする作業は意外と困難で、試行錯誤しましたが最終的に「口に含むと後味が対流します」というコメントに落ち着いた。事実、余韻が素晴らしく、上品な芋の香りに長く浸ることが出来るのだ。結果は大成功!知っている人や、目ざとい人意外からは見向きもされず静かなムーブメントとして落ち着いたのだ。最近は焼酎ブームも大分収まり、アルコールの一つの選択肢として腰を落ち着けたのでまたコメントを変えてみた。敢えて「甕で5年貯蔵の希少品」と銘打ってみることにした。

結果は意外に注文が来ない、だ。ブームは去ったのか、焼酎のオーダー率が以前の半分近くになったのだ。僕自身が日本酒を押しているからか、日本酒や果実酒のオーダーが著しく増えている。まぁ、バランス良くオーダーが入っているようなので一安心なのであるのだが。


他にも沢山事例があるのだが余り並べても飽きるだけ(この話題自体ツマラナイ説もあるのだが・・・)なのでここでは割愛させて頂きます。

ホントにネーミングって不思議です。自分がこれだけ操作していると普段どれだけ操作されているのかと考えてしまい、何だか負のスパイラルに陥ってしまいそうだ・・・・、ウーン。

2008年2月24日 (日)

ネーミングの威力 1

お店の営業を通じて感じることがある。

メニュータイトルや説明文の重要性だ。
ネーミングを変えたり、説明を変えたりするだけで売れ行きが大きく変わるのだ。結果が出るには時間が少しかかるが、一定期間経つと結果は歴然とする。何でだろうなぁ、この辺は専門の学問があるんだろうけど僕らは解らないので、経験と記憶が物を言う。

まず、オープン当初からのメニュー。最初は「牛肉のピカタ」という商品。オープン1年間は泣かず飛ばずで、たまぁにオーダーが入る程度。お店的には美味しいと思っていたので、さてネーミング変更。しかし妙案が浮かばない。牛肉をニンニク醤油に軽く漬け込み小麦粉で薄くコーティングして焼き上げる一品なのですが、ピカタというネーミング自体に色んな意味で矛盾と無理があったのだ。明らかに発想の転換が必要とされていたのだ。

そこで思いついたのは、「和牛の小麦パテ焼き」。国産というブランド力と出来上がりの商品イメージに賭けてみたのだ。当時はまだ国産に対する重要性は広く認知はされていなっかったけれども、僕個人としては絶対的な要素として感じていた。結果論で言えば、BSE問題や中国産問題で国産が重視され予測は当たったような感じだが、ミートホープや船場吉兆の様な事件もあり逆に不安は増大するばかりだ。

ところでネーミング変更による結果はというと変化は全く無し、というむなしい結果に終わった。大体からして「小麦パテ焼き」って何だよ、って自分で思うくらいだからお客様には上手く伝わらなかったのだろう。しかし美味しいと思う商品を廃案にはしたくないのでもう一ひねり、二ひねりしようと粘ってみることにした。

そこで思いついたのはこの料理の由来。僕の祖母から母へと伝えられた料理ということ。凄く単純だがメニューの頭にこのキーワードを付けてみることにした。題して「おばあちゃんに教わった和牛の小麦パテ焼き」だ。すると目に見えて効果が表れた。毎日オーダーが入るのだ。本当にビックリ。

「おばあちゃんに教わった」というキーワードが効いたらしい。余りの変化にビックリした次第だ。

次回に続く。

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