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飲む食うが大好きなメタボ店長です。お店で感じたことやどうしても書きたいことなどを綴って行きたいと思います。

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2008年6月

2008年6月17日 (火)

たてのいを偲んで 2

前回の続き


以前より充分承知していることなのだが、清酒蔵の苦境を改めて認識させられた。「たてのい」は東京を中心に首都圏ではかなり評価が高かった酒だ(関西方面はわかりません)。今年の「たてのい」を愉しみにしていた人を沢山知っている。春の秋田の清酒品評会でも僕が見たところ好評だったと思う。

僕個人も「たてのい」と出会って訳5年、蔵元(若君)と出会って約3年程だが、「たてのい」を取り巻く周囲の評価の変化はうなぎ上りの一途、期待していた矢先の出来事だけに本当に衝撃でした。元々地元主体の蔵だと言うことは知っていた。小柳さん(若君)も地元での日本酒離れを憂いていた。それでも、それでも・・・と言う思いは強い。レベルの高い蔵が倒れるのは残念でならない。

皆で酒盛りをした時の小柳さんの勇姿(○裸)は忘れられない。何故か何時も最後はこのパターンで〆てしまうのだ。また、造り手としての真摯な姿にも感服している。一度、久高に来店して頂いたときに旺盛な研究欲や探究心を垣間見た。造り手にも関わらず、無垢(平等な条件)な状態で他の蔵の酒を評価、むしろ絶賛する姿に純粋に感動をしました。「たてのい」が実力不足であれば理解できるのだが、同等もしくはそれ以上であっても決して自分が一番ではなく、学ぶ姿勢を崩さない、そんな姿に真の職人魂をみました。


今後はそんな小柳さんを思い、店で、個人で、「たてのい」を愉しみ味わおうと思う。もう、山廃生 は無くなるだろう。純吟、そして大吟の2本立てが今後のベースだと思う。ヒョッとしたら「サマー夏純」が出るかもしれない。毎年酸が高く、個人的にはバランスが悪いと思う酒だが今年はどうだろう?

ビバ!「たてのい」ビバ!「沼舘酒造」
小柳さんの新しい人生と、そしてきっと来る僕との新しい出会いに乾杯!!

2008年6月 9日 (月)

たてのいを偲んで 1

先月下旬、ショッキングなニュースが飛び込んできた。

僕の愛する「たてのい」醸造元 沼舘酒造が廃業に追い込まれたということだ。情報が情報なだけに蔵元に電話もしづらいので、一縷の望みを持ちつつ事態を静観していた。とはいえ、今はネット時代、チョコチョコと検索はしていた。最初の2,3日は検索にかからず、何かホッとしたような気持ちになったのだが現実は残酷で廃業を確信した次第である。

実は僕が一番好きな酒が「たてのい」でした。一括りに「たてのい」といっても種類は豊富で、僕が愛していたのは 酒こまち、AK-1のペアの酒で特に手ごろな「純米吟醸」を愛飲していた。新酒の生も良いのだが、秋口以降、特に1年ほど寝かした火入れが最高にウマイ。程よい吟香と優しく懐の深い旨みは僕の好みを体現してくれていた。

この酒も今季限りで無くなってしまう・・・。その上、造りも少量の為、無くなる日も近いだろう。本当に心の底から残念、そして寂しい気持ちでいっぱいだ。

とりあえず、この「たてのい」を偲んで今ある酒を備忘録を兼ねてテイスティングしておきたいと思う。


山廃純米 生

相変わらずインパクトのある華やかな香りが立ち、山廃らしく酸がシッカリと効いている。実は毎年それ程好印象を持てないでいる酒だ。全体的に軽い印象で酸の強さに負けている感じがするからだ。華やかな香りが、全体的に飲み手に(特に若い人)印象を良くするようで店での評判は余り悪くない。改めて飲んでみると麹の香りが強いようにも思える。

普通酒 生

普通酒生原酒らしく高い度数が特徴的。喉に訴える荒々しさに若干の痛みを伴うが香り、味、共に力強く飲み応えが十分にある。本醸造、特別本醸造クラスの実力があると思われます。

純米吟醸 生

ニュースを聞いて滑り込みで購入した最後と思われる1本。山廃生 同様麹の香りが強い印象がある。若さの主張が心地よく穏やかな甘みが舌の上を横に広がっていく。やはり全体的に軽さは否めず、瓶ムラはあるだろうが微発泡が強い酒だと抜群の旨さを誇りそう。

大吟醸 生 酒こまち

実はこれは記憶、既にこの世から無くなってしまった。去年大絶賛した酒だ。今年も相変わらず出来が良く純吟生 程軽さは感じなかった。あまり好きでないアル添もこの酒については論外で、米の旨みをダレさせずシャープに仕上げている。

純米吟醸

火を入れているせいか、生の様な軽さは無い。若い感じもあるが、染み渡る旨みは流石の一言。ただ、熟成不足から来るのか、まだ多少の苦味があり奥ゆかしさはまだ見られないようだ。

大吟醸 18BY 鑑評会出品酒

昨年の鑑評会出品酒。流石に生のまま引っ張ってきているだけあり、生熟らしき香りがある。むしろ立ち香よりも含み香の方にその影響を如実に感じる。立ち香は程よい吟香がバランス良く広がるが、口に含むと様々な香りがバランス悪く配合されてしまうようだ。残念ながら僕の好みでは無いようだ。


まだ、山田錦大吟醸が存在するが未だ飲む機会に恵まれていない。一応、「たてのい」シリーズでは一番評価されている酒の様なので是非飲みたいのだが、財布と相談しなければ・・・・、むなしい・・・、もちろんこの際買う予定です。

次回に続く

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