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飲む食うが大好きなメタボ店長です。お店で感じたことやどうしても書きたいことなどを綴って行きたいと思います。

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2008年7月

2008年7月22日 (火)

野菜の進む道 2

前回の続き


話は一転、久高でもお世話になっている東京の農家達の場合。
東京といっても直接コミュニケーションを取っている農家は主に杉並区の農家だ。よって東京の農家達と総括するのは語弊があるかもしれないが、大規模な農園は数が少ないと思うのでまぁ、当たらずとも遠からず、かな。

まず、農地が狭い。大きいところでも学校の校庭程度の広さしかない。これが広い方なのかどうなのかは解りかねるが、はじめて見た時は正直「狭い」と感じたものだ。手作業での仕事なので当然と言えば当然の広さなのだが、農業だけでやっていけるのだろうか?心配になる。野菜の価格もスーパーなどに較べると格段に安いので1日の収入もそんなにないだろう。広い農家では親戚も含めて一家総出で働いている所もある。養えるのだろうか?救いは従事者に比較的若い方が多く、継続して農業を行える可能性が高いことだ。

価格について言えば、流通を通していないからなのか、形が悪くても販売するからなのか、一般に市販されている野菜よりもかなり安く売られている。そして景気による悪影響も受けにくい。購入者にしてみればとても嬉しいし、鮮度や味についても高品質なので満足度は限りなく満点だ。個人的にはもっと高くしても商品価値は十分保たれると思う。欠点は購入に際して激しい争奪戦があると言うこと。争奪戦という言葉は少し大袈裟かもしれないが、美味しい所ほどすぐ売り切れる。更に最近の物価急上昇の影響で新規参入者が増大し競争が激化しているのだ。

ここまでは東京農家の心配ばかりしてきたが、実は杞憂に過ぎない。農地を持っている時点で資産家と言うわけだ。農業収入以外に家賃収入などがある農家も多いのだ。本当かどうかは解らないのだが、余っている土地を農地にすると税金が安いのだそうだ。そんな中で真面目に農業に取り組んでいる人が多いのには正直驚かざるを得ない。「息子に食べさせる物には安全な物を」などの思いなどが垣間見えるが、そういったことがモチベーションの持続に繋がり、消費者の評価が上がっていくという好循環なのだろう。

とは言え、本来は農業のみで生計を立てるようにするのが正常な姿。根本的な野菜価格の上昇が健全な姿であり、生産者の生活改善や若い世代の就農者を増やす要因になるはずである。日本の食料自給率は先進国では断トツ最低の40%台だ。一説には実質自給率は20%台という報告もある。エネルギーも武力も食料も他者に依存しては国としての主権もおぼつかなくなるのではないだろうか?輸入野菜に高関税を掛ける等抜本的な改革をして日本の農業を守ってもらいたい物である。

また、消費者としては地産地消などの意識を高めるなど、また化学調味料などからの脱却を目指すなど食の本来あるべき姿を模索していくのも大切なのではないだろうか?他の意見もあるだろうが、僕はアミノ酸などの天才的な化学調味料が物価破壊や食文化の激変をもたらしたと感じている。もちろん、戦後の不況などを脱する画期的なアイテムでもあったのかもしれないのだが・・・。それでも、そろそろ本来の姿に戻るべき時が近づいたのかもしれない。

何だか、話が大きく脱線してしまった。とにかく野菜、引いては生産者の立場が向上するのが望ましいと思うのだ。これは漁業も同じ。確かに魚は高いと思う。それでも漁の過酷さは半端じゃない。当然の話じゃないだろうか。

今夜はそんな野菜をつまみながら酔っ払ってみます・・・。

乾杯。

2008年7月12日 (土)

野菜の進む道

最近、益々野菜ブームが加速している。メタボに対する感心の高まりや、懲りずに相次ぐ偽装問題などが、ただの野菜から有機野菜や国産野菜などの需要増の加速の大きな要因になっているのかもしれない。生産者などが限定されたいわゆるブランド野菜の露出も目だってきた。

有機野菜はもちろん店頭に並ぶ国産野菜の価格は高い。もともと日本は国土が狭い上に平野部も少ない為、大規模農場が少なく農薬などの使用も少ない農家が多いと個人的には思っている。その為、生産に手間もかかるし、元々物価も高い国なので必然的に中国産などの輸入野菜よりは値段が高くなるだろう。デフレ不況の時代は皆さん思うように野菜が売れず苦しい思いをしたのではないだろうか?


そんな時代から一転、今や国産野菜はブームの真っ盛りだろう。中国製品に対する信用の失墜など他が自滅して言ったような感はあるが、真面目に取り組んでいた日本の農家が報われる結果になりつつある。そんな中、上述したようにブランド野菜が続出してきた。「京野菜」や「加賀野菜」ではなく生産者の名前や農園を冠した野菜、または彼らの考案した「ニックネーム野菜」などだ。いち早く、有機などに取り組んだ者、コマーシャルの上手い者、もともと著名な方が手がけた物など理由は様々だろうが、メディアなどに持て囃されている野菜も多い。中には「おーーい」と言いたくなるような高額な野菜もありビックリするが売れているらしい。

いつの間にか農家にも格差社会が出来始めているのだろうか?
就農者の多くは高齢者が多い。著名野菜の生産者にもそういった方たちが少なくない。そういった方たちは恐らく物欲などはそんなに無いのではないか?また、農家に休暇は少ないのが通常だ。雪国などは冬の間、農業が不可能になるだろうが昔はこの期間は出稼ぎとして皆都会へと流れていった。
今はどうなのだろう。もちろん出稼ぎ自体が消滅しているのでありえないだろう。
昔、レタス農家でバイトをしている人に話を聞いたことがある。当時、僕は暇を持て余し中米を旅行している最中だったのだが、2,3日同じ宿に滞在している人が毎夏長野にてレタス農家でバイトしていたのだ。労働は非常に過酷で夜逃げする人も多いのだそうだが、見返りもよく3ヶ月も働けば100万円以上は貯まるということだった。雇い主にもよるのだろうが、彼の現場では家賃もかからず、食費もいらず、タバコもタダだったそうだ。そのお金を利用して毎年様々な国に旅に出ると彼は言っていました。
彼自身の労働条件も過酷だったらしいのですが、大将のそれは激務であったらしい。毎夜、0時過ぎに最後に帰宅し翌朝日の出前には畑に出ているというのだ。夏の最盛期にその状況が3ヶ月程度続くらしいのだ。ただし、彼いわく冬は雪で仕事が無く毎日パチンコなどで時間をつぶすらしいとも言っていた。収入の全てを一瞬に賭ける農家というわけだ。
とはいえ、裕福な農家であったらしい。


次回に続く

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