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飲む食うが大好きなメタボ店長です。お店で感じたことやどうしても書きたいことなどを綴って行きたいと思います。

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2010年9月27日 (月)

ひやおろし を飲みながら ひやおろし を考察する

つい最近までの残暑が嘘のように冷え込み老体にはこの温度差は応えます。政治も経済もお寒いこのご時世、そんな今夜は愛するライオンズもペナント敗退と踏んだり蹴ったりの夜です。それでも気を取り直して日本酒欲はむしろ増進させて、今夜は季節の酒「ひやおろし」を飲み較べながら、ひやおろしの考察もついでにしてみたいと思います。ただし、今夜は心が健康でないので悪酔いしちゃったりして・・・。

ではでは、とりあえず準備運動で阿部勘からいこうかな。原酒のアルコールの強さとキレはあるが阿部勘らしい優しい香りとパワフルではないが奥ゆかしい旨みとコクがバランスよく纏まっている。飲みやすく旨い酒だ。これがこの蔵の描いたひやおろしなのだろう。

ところで、ひやおろし本来の定義(厳密に言えば定義などないのだが・・・)に則れば、阿部勘の物は本道からズレていることになる。しぼった後に一度火入れし、秋までじっくりと熟成させてシッカリと味を乗せてきた物が「ひやおろし」と呼ばれている。一説にはタンクにて常温貯蔵することが王道とも言われている。ここまですると味も大分濃くなると思われるが、久高の取り扱いでは三重錦がこれに該当する。だがこの蔵は熟成が遅いので苦肉の策として編み出した感じではある。

そうなると「ひやおろし」とはどうあるべきなのだろうか?モチロンそこに答えは無い。各蔵それぞれの回答があるはずだ。上記の阿部勘や三重錦はその答えの一つなのである。
とりあえずは蔵の路線の延長線上にひやおろしを設計している所が多いのは事実だと思う。中にはこの時期だけラベルを貼ったり首掛けをしたりしている所もある。正直それはどうかなぁ、なんて思う事もあるがそれはそれで戦略だしね。

っで実は既に二杯目の石鎚に突入しているんですね。香りは差ほど感じない。味ノリはシッカリとしているが濃いというわけではない。舌に旨みを感じると豊かな酸が口内を洗ってくれる。石鎚らしい設計だ。これも飲みやすいですね。先ほどの阿部勘といい、冷え込んだ季節が後押しして体に馴染ませてくれてくれる。幸せな季節ですね。

こんな事を書きながら、既に天青を飲んでおります。お酒に文章が追いつけない・・・。まずいパターンですなぁ。いやぁこれが実にウマイ。らしいひやおろしですね。7月から常温貯蔵に切り替えて、味をじっくりと引き出したらしい。熟感が絶妙です。ただしこれは食事が欲しいのも事実。今夜は用意出来ないので残念です。チーズで我慢しますかねって充分ですね。

この天青で思うのが出荷時期。8月下旬の出荷です。皆さんご存知のように今年の夏は猛暑どころか酷暑でした。秋の酒の出荷時期としてはどうなのかっと。設計は申し分ないのですが、季節感がない。ひやおろしには秋の酒という明確な定義と伝統がある。真夏に季節の先取りをしてもダメだと思うんです。でもこの天青の様に美味しい物を買い控えていると、市場からはスグ無くなってしまう。これもまた悲しい。どうすればいいんですかねぇ。っとその考察の最中ですが次のお酒に突入です。

萩の露です。これは吟醸ですが純米のひやおろしもあるみたいですね。しっかりと熟成されていて味わいもチャンとあります。山田錦らしい穏やかでキレイなふくらみがあり、余韻を残さないキレる辛口ですね。お店での評判は上々でおかわりもよくありました。個人的にはキレる分、熟が強すぎる感がありややバランスが悪いかと・・・。食事があれば変わりそうな雰囲気ではありますね。個人的にはアル添にせず、米の甘みを残した方がこの蔵の特徴をより引き出せたのかな?っとも思うのですがどうでしょう。ただし店での評判は本当に良いです。やはりキレというのは大事なのでしょう。

間が空いてしまいましたが、ひやおろしの出荷時期の問題ですね。これ、例外も多数ありますが、9月9日 重陽の節句にあわせて出荷するグループと10月1日 日本酒の日にあわせて出荷するグループの二つが主流であります。歴史というか四季というかを重んじると9月9日がいいのかな?という感覚にはなるのですが、現状、毎年毎年9月の下旬まで夏が続くようなら10月1日にする方が良いように思います。
その方がより熟れた味わいの、らしいひやおろしが堪能出来るんじゃないかと思います。

最後の飲み較べは天吹です。酸の輪郭がハッキリしていて味わいを押し上げ引き締めます。九州酒の一座のプロデュース商品でピアソラのタンゴを聞かせて熟成させたようです。意味不明の裏ラベルには大分違和感を感じますが度数も低く飲みやすいし、味もシッカリと出ていて美味しいと思います。アルゼンチンの硬水を割り水に使ったそうで、そのミネラル感もややあります。もっともこのミネラル感はチョット自信がないです。ある人が山形正宗についてミネラルを感じるっといったコメントをしており、初めてそういったニューアンスを知ったのが半年ほど前・・・。半年間全く体感出来ないまま、いま突然あっこれかな?っと感じたものなんで間違ってる可能性はありますね。でももしこれで新しいテリトリーが広がったなら嬉しい限りです。

今改めて阿部勘を飲んだらウマイ!きっと今晩は次々とやっぱこれがウマイの繰り返しになる予感。危ない夜になりそうです。どうしよう・・・明日は夕方起床かな・・・。
ほらっ、石鎚飲んだらまた美味しいもん。米の香りが根付いてるんですね。さっきは気づかなかった。
もう理性を保てそうにありません。既に誤字脱字が多数あるかもしれません。まっ、これは後で修正ですね。

暴走し始めたので今夜はこの辺でおやすみなさい。

僕はこれから美味しくて幸せな明け方を向かえる予定です!!

2010年8月27日 (金)

暑すぎる夏

今年の猛暑は本当に凄いですね。連日の暑さに気力も体力も奪われてしまいクタクタです。通常なら毎晩日本酒なのですが余りの暑さに大好きな物が喉を通りませんでした。まぁ、僕の場合深夜の飲酒なので無理にツマミを我慢し、酒単体で飲んでいるので余計にそうなのかもしれません。
たまぁに飲みに行くときはやっぱり日本酒ですからね。ですが、暑さで日本酒が飲めない、となると老いを感じずに入られません。最近は夏にエールビールがきつくなってきた事も似たようなものだろう。今夏はプレミアムモルツがきつかったのは正直驚きです。約13年の歴史が変わった瞬間でした。黒ビールはいけるのがまた不思議ではあります。苦味がいいのかもしれません。
っで何を飲んでいたのかというと、まずは当たり前ですがビール。本来ならよなよなエールかプレモルですが、今年はアサヒスーパーモルトです。意外に安く、夏にピッタリのキレ。負担なく喉を通っていきます。
それから焼酎。ロックが気持ち良すぎます。グラスに氷を満タンに入れて焼酎も満タン!濃い味わいが徐々に柔らかく薄れていきゆっくりと飲めます。それに、一杯の量は結構あるのですぐに酔っ払えるのもいいですね。ただし、良いが廻るのがやや遅く大概前後不覚になってしまいます・・・。

それからサワーです。以前も紹介した事があるキリンの本搾り。醸造アルコール(表記はウォッカだったかな?)と果汁のみのシンプルな物。比較的ドライな仕上がりです。特にレモンは猛暑にピッタリです。レモン、レモンと続けてグレフルの甘みで休憩。と言うのが夏の王道です。これまた以前も言いましたがメルシャン時代の本搾りの方が数段良かったんです。季節の果実からはっさくやオレンジなど味のバリエーションも豊富だったのが魅力でした。しかも全銘柄が醸造アルコール+果汁のみというシンプルな仕上がり。余計な味がないので本当に美味しかったです。市販されているサワー類でこのシンプルな組み合わせは他に無いはず。酸味料とか糖類とかが必ず入っている。本搾りを見習ってくれ!!・・・でも・・・本搾りを飲むと必ず悪酔いします。翌日もきついです。まぁ、他のサワーでも同じなのですがどうしてなんだろう。

っで余りにレモンサワーが飲みたいために自分で作ることになりました。聞こえは良いですが、要は節約&省略です。コストについては後々計算してみたら微妙でしたが(大手の価格力は凄い!)、やっぱりイチイチ買いに行くのが面倒なのです。飲みたいときになかったり、買いだめするのが大変だったりと・・・、本搾りは取扱店が少ないんですよね。
そういうわけで何時でも手軽に作れるセットを購入しちゃいました。まずアルコールはサントリー大樹氷。サントリーさんには申し訳ないのですが別に何でも良かったんです。身近でお手軽にかえる甲類焼酎だったわけです。それからポッカレモン。これも簡単に手に入るレモン果汁です。それから炭酸水。個人的には水と二酸化炭素のみの物がいいのですが、余り気にはしません。要は何でもいいんです。でも何で炭酸水にも色んな物が入っているんだろう。今サントリーの物を見てみたら塩化Ca、硫化Mgと入っている。保存がきくのかな?体感だと少し甘みが出るようない気がしないでもない。実際どうなのかはわかりませんが・・・。
話は戻って、お手製サワーの利点の味の調節が自由な事。酒を濃くしたりレモンを濃くしたり、その逆もしかり。それと不思議な事にお手製サワーだと悪酔いしないんです。もしかしたら随分薄く作っているのかもしれません。でも味的には満足ですし、申し分なしです。

何だか表題とは大分違った内容になってしまいました。とにかく暑いということです。好きなビールが喉を通らず、大好きな日本酒を受け付けず、それでも止められないアルコール人生の紹介となってしまいました。

ちなみに今夜は日本酒です。三重錦に活性純米です。流石に暑い日でもガス入りだと軽快に喉を通ります。今日は昼からこれを飲むために気合を入れていたからかもしれませんが・・・。美味いっていいですね。ツマミ封印を解いてチーズと一緒に愉しんでいます。実は今月号のダンチュウに酒とチーズを合わせるベシ的なダイエット論があったのが言い訳になっているのです。

それではそれでは、今夜もまだまだ飲みまっせぇ!!

2010年7月26日 (月)

夏野菜パラダイス&夏酒を妄想中

いやぁ、毎日毎日暑いですね。急に真夏になってしまいました。僕は毎日、大量に水を摂取しております。モチロン今はアルコール中。

そんな夏真っ盛り、夏野菜も豪華であります。枝豆にキュウリ、トマトやインゲン、ズッキーニと南瓜、モロヘイアに茄子、それからゴーヤ、もう天国であります。今夜はそんな夏野菜を色々な料理へとイメージしながら更には夏の日本酒を飲んだつもりになりながら妄想してみたいと思います。
不覚にも日本酒の在庫がないのです。・・・では何を飲んでいるのかというと・・・赤ワイン。「ヨイチノボリ」のピノ・ノワールです。久高でも度々使用する、長野の小布施ワイナリーの曽我彰彦さんの弟である貴彦さんが醸すワインです。北海道余市町のピノ・ノワールを使用して造られました。余りワインは詳しくないのですが、ここのピノ・ノワールは非常に評価が高いようです。
とりあえず一口。2008のワインです。香りはイチゴの様な甘さに若さを加えたような感じです。奥のほうから酸を連想させる香りが混ざり複雑さを演出しています。口に含むと香りほどの甘さは感じずに酸を基調とした厚みとブドウの若い果実味が重なり綺麗な余韻を演出しています。時間が経ったときの若さがどう変化しているかがとても楽しみであります。

さてさて本題、夏野菜と夏酒の妄想です。コース料理仕立てでいってみましょうか?

まずは前菜です。枝豆、ズッキーニのキンピラ、インゲンの胡麻和えから。

ウーン、固めに茹でた枝豆の弾力がグッド!!土の香りが豆の甘みに重なりしあわせ~。お酒はっと、山形正宗の夏純米にしましょう。木の香りが豊かなこのお酒は枝豆の香りと良いハーモニーを見せそう。んんんっまい!!(妄想)、胡麻和えも一口、これまた白胡麻の香りがたまらんですな。インゲンもフレッシュです。土臭さも加わり歯ごたえも良い。お酒も進みます。キンピラは少し濃い味ですか、醤油の味が加わりお酒に深みを与えてくれます。

2品目、モロヘイアのお浸し。

農家さんがワザワザ葉の柔らかい部分を選別して収穫してくれた代物です。とろけるような柔らかさ、ニュルッと口内を滑ってゆきます。臭みも無く、葉の甘みと出汁の味が絡みます。これは 開運 涼々 でしょう。軽快な香りとピュアな旨みが新鮮さを演出しています。これ絶対いけますって。

3品目、夏野菜の炊き合わせ

新たまねぎ、オクラ、茄子、南瓜、小豆を出汁で優しく炊きました。それを冷やしていただきます。たまねぎは甘く、オクラは噛み心地がよく、茄子は出しの味わいが染み渡る。南瓜の濃い旨みは小豆の甘みと相性がとてもよい。どれにターゲットを絞って酒を合わせようかな・・・。南瓜にしよっと。山和 特別純米なんてどうでしょう。南瓜の旨みに山和の落ち着きと奥行きのある味が合うんです。はずです・・・。時間と共にゆっくりと染み渡る優しくそして懐の深い味わいと南瓜のシッカリとした旨みはやはりバランスがいいっす。

4品目、夏野菜のラタトゥイユ

茄子やズッキーニ、たまねぎなどを自家製のトマトピューレをベースに和えました。夏の太陽を浴びたトマトの充実感はやはり甘みと酸のバランスに優れていますね。夏野菜たちに絶妙に絡むこのトマト感をどう合わせましょう。正直難しいぞ。亀泉のCELなら合いそうなんですが、夏酒はっと・・・。酔った脳をフル回転中・・・。鍋島の香りか・・三重錦の強さか・・賀茂金秀の酸か・・。賀茂金秀の酸はトマトの酸とは質が違うかな?鍋島 サマームーンは香りもあり酸の支えもあるので洋食系もいけますね。三重錦 涼純も受けの強さがあるのでトマトには負けないか・・。バランスが良いのはどっちだろう?試したい、あぁ試したい。

5品目、夏野菜ソーメン

糸瓜、キュウリ、ミョウガ、オクラ、山芋を千切りにしてソーメンに見立てて食します。ミョウガやキュウリの爽やかさにオクラ、山芋のヌメリ、そして糸瓜のもつ甘みが素晴らしい!!自家製のソーメン出汁でズルルッと爽快です。宝剣 涼香吟醸 ですかね。とにかく爽やか一本道のこの酒と相性が良さそう。綺麗な吟香もありますし、今年は例年より旨みがややあるように感じるので出汁やヌメリの受けもチャンとありそう。お酒って幸せですねぇ。

〆で、夏野菜カレー

いやね、これはこれで美味しいんですけど絶対日本酒には合わないんです。最近はカレーと日本酒を合わせるなんていう試みなんかも良く見かけますが、個人的には絶対NOです。美味しいカレーにはスパイスが不可欠だと思いますし、スパイスは味覚を殺しますからね。っというわけで〆のカレーは単独で愉しんじゃいます。インドカレーと家庭カレーの中間といったカレーです。スパイスをしっかりと感じつつも日本的なとろみのあるルー。ご飯との絡みが良いですね。野菜はゴーヤ、オクラ、ピーマン、茄子、インゲン、南瓜、ズッキーニを素揚げして所狭しと乗っています。ルーと一緒でもよし、ご飯を混ぜてもよし、あ~幸せの瞬間。

ご馳走様でした。


あっそうそう、ヨイチノボリですが、あまり若さは消えていませんね。でも若い果実味はこのワインの良さをむしろ演出しているのかもしれません。酸は軽めなのですが押し出しが強いので、こういった果実感の方が軽快な余韻を残してくれるのかもしれません。あぁ、美味しい。やっぱり妄想より現実が一番!!。今度は夏酒を本当に飲み較べしよっと・・。


本日はこれにて!!おやすみなさい。

2010年6月26日 (土)

先取りの季節 2

毎晩、毎晩、ワールドカップで寝不足の日々です。どうしても興味が湧いてしまいブログを書く暇も無く・・・、更には珍しく酒を飲んで泥酔することも無く・・・。昨夜も日本の応援で明け方まで大フィーバーでした。完勝で大喜びですが、暇な日がまた一日増え(来週火曜)・・・、売上げ大丈夫か?

っで楽しみにしていたスペイン×チリ戦が民法放送なしの模様。何故なんだ?NHKはウィンブルドン!!ワールドカップやってくれ!!ほろ酔い気分から泥酔に突入いたします。悔し紛れに朝生流しながらブログ更新いたします。


それでは、
以前も書いた、季節の先取りがテーマです。今回は特に日本酒に焦点を当ててみます。

まずは今週より久高でも主力商品として扱い始めた「夏酒」から。

大前提として夏とは何時なのか?今年は未だ梅雨入りもせずどうなるかは不安だが、一般的には7月以降だろう。個人や地域によって細かいズレはあるだろうから6月中旬以降でもいいかも知れない。
では日本酒は?これも蔵元により千差万別なのだが、遅い所でも6月中旬には出荷が始まる。早い所だと5月1日からだ。「夏」という季節を謳う以上、季節遅れになるのは避けたい所だろう。秋には伝統の季節商品「ひやおろし」が出荷されるし、これまたフライング出荷気味なので気になるのは確かだと思います。ですが、あくまで「夏酒」である。味の設計も夏であるし、消費者も夏に飲みたいはずだ。
そもそも「夏酒」というカテゴリー自体、ここ1,2年で急激に市場に普及し始めた。当店では「宝剣」や「白岳仙」などは昔から夏酒を提案していたが、「三重錦」は最近、「開運」は昨年、「阿部勘」は今年からなど近年加速度的に提案酒が増えてきている。とは言え、夏酒には明確な定義がないのが現状です。主流はアルコール度数を下げてサッパリとのめるタイプ。次点が酸でスパッと余韻をきるタイプ。最後はとりあえずラベルだけ。濁りで爽快に、と言うタイプもあります。
アルコール度数を下げるタイプはただ薄めただけの物も多かったりと、まだカテゴリーとしては試行錯誤状態でしょう。

そんな夏酒ですが、一番重要なのはやはり季節感です。5月初旬に発売はナンセンスだと思いますし、6月初旬に既に売り切れと言うのもダメですね。前者だと「天青」や「白岳仙」、後者は昨年の「開運」や今年の「春霞(霞)」です。後者の売り切れは酒屋さんによりけりかも知れませんが、夏後半に余力を残して欲しいところです。
個人的にはフライング「ひやおろし」を恐れず、夏本番で勝負して欲しいです。実際、9月上旬なんて余程の事が無い限り、残暑が厳しいですし。各蔵、夏酒の設計は今後の課題だと思いますし、アピールは確立して欲しいと思います。ですが季節の前倒しはなるべく避けて、消費者が季節の酒を飲める環境を造って欲しいですね。
余談ですが「鍋島」の花見酒、2月下旬の発売です・・・。花見ですよ。もちろん美味しいんですが、季節が違いすぎますよね。粘ると売り切れるかも?っと言う不安や早く買いたいっという衝動。季節感さえ間違わなければ悩む必要もないんです。

タイムリーな酒こそタイムリーな時期に、蔵としてはリスクを伴うかもしれませんがこれこそが業界健全化に繋がると信じて苦言を呈します。

色々なアイディア、戦略はあって当然だと思います。「花見酒」や「春酒」、「夏酒」などの仕掛けは素晴らしいと感じますが、フライングなどの例外は無くし統一感を持って攻めた方が効果的なのでは?と感じます。

日本酒に限らず、何でもかんでも先取りの季節のこのご時世。商売も良いですが、日本が育んできた季節感も大切にしたいです。今回は日本酒をトピックにしましたが、野菜でも同様な事がありますし、考えさせられます。

今、ワールドカップをチェックしたらスペイン勝ってました。やっぱ強いですね。日本の上位進出がまた更に遠のきました・・・。

うーん、何となくですが不満は吐き散らせました。
後は皆様のご支援を!!決して戦略が上手とは言えませんが、日本酒業界頑張っております。「夏酒」も充実していますので是非是非口にしてみてください。新しい世界が広がるかもしれません。宜しくお願いします。

今晩はこれにて、おやすみなさい。

2010年5月21日 (金)

静岡酒蔵訪問 3

前回の更新から1ヶ月以上空いてしまいました。
書く書くと言いながら、飲みすぎたり、サーバーメンテナンスだったりと、様々に理由をつけて更新を怠っておりました。

前回予告した通り、4月上旬に訪れた、掛川の「開運」の訪問紀です。ただ、相当な期間も空いてしまい、また訪問中メモや写真なども取っていないため、細かな話は抜きにして今夜は手短にいきましょう。(その方が皆さんも読み疲れしないですし・・・)

さてさて、今回は懇意にしている居酒屋グループ「和酒酔」メンバーにて静岡の銘醸、掛川の「開運」さんにお邪魔致しました。3年ほど前に一度お伺いをしたことのある蔵で、当時その最新設備に驚かされたものでしたが、今回はいかに・・・。設備そのものは変わっていないようです。ただ、前回は造りの期間中ということもあり、細かく拝見できなかった部分も今回は見学させて頂きました。
精米機、洗米機、甑、麹室、浄水場、酒母通路、もろみ、などなど色々と見学いたしました。精米機や洗米機は前回は稼動中だったので、その時の方が造りを実感できましたが、今回は麹室を見学させて頂いたのが収穫でした。基本はエアシューターにより蒸米が運ばれてきて作業をするのだとか、とても合理的です。また、ピカピカの製麹機が実は20年物!!と伺い、丁寧な扱い+先見の明にただただ感心するばかりでした。
またもろみが4本立っていましたが、見学中に土井社長の無造作に、そして豪快に注いでくれる心意気にも大感謝、感激であります。そしてまた旨いんですよね。何度も感じますが、同じ酒でも蔵元で飲む酒が一番旨いですね。気分や雰囲気がそうさせるのだと思いますが、最も幸せな瞬間であります。
見学にて唯一心残り、というか寂しかったのは「開運」を長年支えていらした波瀬杜氏にお会いできなかった事。前回は波瀬さんが大事に育てている大吟モロミを見学させて頂いた大切な思い出があります。赤ら顔で微笑む顔がとっても印象的でした。そんな波瀬さんも昨年お亡くなりになりました。何時かは訪れる現実ですが心惜しい限りです。

心機一転!!お待ちかねの試飲の時間です。本醸造から純吟までのラインナップと大吟6種飲み較べの2本立てと、超豪華です。ただ、実を言うと大吟の方は僕にとってはただのオマケなんです。こういった時しかじっくり飲む機会もないですし、お店でもあまり扱う事が出来ないですし・・・。また、全部美味しいのにどれが良いなんて言えませんし、そのレベルにも達していないのも事実であります。
んなわけで、レギュラー6種を試飲です。僕の大好きな赤磐雄町はやっぱりウマイ!!。そんな中でも印象的だったのは吟醸「お日街家」字には全く自身がありません・・・。開運らしいピュアな香りと滑らかで軽快な旨み、そして爽やかに流れていくキレ。どちらかと言えばアル添には否定的なんですけど、旨いものには肯定的なんです。何だか最近、アル添の良さをやっと理解できるようになったのかもしれません。これからも精進ですね。

試飲の後は、小宴会、蔵の目の前にある桜の木の下にてお花見です。試飲させていただいたお酒と桜、そして土井社長の熱い思い、小一時間ほどでしたがとても贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

そして舞台は移り、掛川市街へ。鰻屋さんにて土井社長を囲み宴会です。(まだやるのか!!)皆それぞれ、エンジンがかかっています。しかし土井さん、ブレません。色んな質問をしてみましたが、芯の通った明快な答えが返ってきます。流石です。本当に凄い事だと思います。土井さんには明快なビジョンと様々な努力が培った経験があるのだと実感しました。

そしてもう一つの感動。それは我が「和酒酔」Y隊長の熱い思いです。メンバーみんな日本酒大好きなのは当たり前なのですが、Y隊長の日本酒に対する思いは常にシンプルでピュアであります。僕も当然のごとく日本酒大好きなのですが、彼のように常にストレートである事は出来ません。隊長の思いを再度、実感出来たことも自分にとっては大きな収穫でした。少しでも近づけるよう、頑張りたいですね。


そんなこんなで心も体も大切な体験をした一日でした。
今後もこの貴重な体験を生かすべく自分とお酒と食を見つめ直し、未来へと進んで行きたいと思います。

それでは今夜はこの辺で、おやすみなさい。

2010年4月18日 (日)

静岡酒蔵訪問 2

静岡県の二蔵、「白隠正宗」「喜久酔」訪問のブログ、前回の続きです。

前回は「白隠正宗」を後にした所で、筆を置いたので今回はその後から。


さて、白隠正宗様とお別れを済まし一路西へと向かいます。蔵元がお話好きでやや時間は押し気味ですが、予定では所要時間は1時間ほど。お弁当も支給されたので軽く時間をつぶせば到着でしょう。
意外に弁当にボリュームがあり完食にやや苦戦、時間もタップリと使った予定でしたが目的の藤枝市はまだまだ先のようです。進む景色を見れば明らかに渋滞中。一寝入りしますかね。

グースカピー・・・・・

目を覚ましたら、丁度「喜久酔」の目の前でした。都合良く出来ています。
それでは、ミスターパーフェクト「喜久酔」のレポートです。

まずは一同、青嶋さんに御挨拶、そして蔵内へと案内されます。ここで個人的には初めての体験をしました。靴と頭に白衣の様なものを被せることです。気休めのような気もしますが、流石衛生面でも徹底しています。僕はここで軽いボケをかましてしまいました。なにぶん初めての体験なので、靴用の被せ物を必死に頭に被ろうと・・・。っが、入らない・・・頭がデカイというコンプレックスも重なりプチパニック状態に・・・。すぐさま酒屋さんからツッコミが・・・ハズカシイです。
まずは水から。南アルプス水系の軟水で喜久酔の根幹をなす物です。皆それぞれ慎重に水を感じていますが、僕はまだ動揺が抜け切らずしてるフリだけです。チャンと飲んだのですが記憶に残らずです。もったいないなぁ。
ここでまず洗米についてのこだわりをお話していただきました。青嶋さん曰く、洗米と麹造りの二つのみが人の手で直接触れる事が出来る作業だと。だからそのことを大切にしたい。洗米は全て手作業で何回も繰り返し行う。これを完璧にこなせば浸漬後の水すら濁ることはなくクリアな状態を保てるのだ。米を洗う、この単純な作業にここまで情熱を注げられるのは凄い事だと思う。
そして袋洗いについても、洗剤を使わず何度も何度も繰り返し手洗いをする。その期間、なんと約2週間!!驚きです。洗い終わったあとの袋を見せて貰いました。もう10年ほど使用しているというその袋は真っ白で、真新しい物にしか見えません。これを当たり前のこと、と素直に言える青嶋さんの職人魂に脱帽です。
続いて釜へと、ここは「白隠正宗」とは違いアルミ製だそうです。ここでも穏やかに、そいて情熱を持って語る青嶋さんの言葉を聞き漏らすまじ、と皆真剣に聞き入っています。折角のそのお言葉を僕は大分聞き漏らしてしまいました。ここで一同に蔵の簡単な説明が書いてあるクリアファイルが手渡されたのですが、何とも失礼な事にそちらに見入ってしまったのです。俺のバカ!!
次は麹室の前へ、流石に室の中には入れませんでしたが、遠目より内覧させていただきました。麹造りへの思い、オフレコの必殺技の話などを交え青嶋さんの話は続きます。造りの期間中はほぼ全ての時間をこの麹造りに捧げるそうです。冬の間は室にいる事が日常だそう。
雑談なども入り、麹室前でやや多めに時間を取った後、モロミへと案内して頂きました。記憶があやふやなのですが、確か特純を3本立てていたと思います。いやぁ、キレイっす。周りを常に掃除しているからか、はたまたモロミ自体が静寂を保っているからなのか、表面はピンッと張り詰め小さな呼吸を静かに行っている。大人数で見ているにも関わらず、シンシンとしたオーラを放ち見るものを魅了します。何が違うんだろう?今まで何度もモロミを見てきましたが明らかに違う何かがあるんです。でもそれがわからない。まだまだ修行不足ですね。
次いで上槽機へ、ヤブタ、まぁオーソドックスなんですがここでも驚きが。ナント青嶋さん、造りの期間中にヤブタの袋を3回張り替えるのだそうです。そんなことする蔵があるんでしょうか?彼にしてみればこれも当たり前。出来る事は全てやる、その上で出来る事を探す。その姿勢には幾ら尊敬しても、気持ちだけでは足りず、彼の、孤高の、次元の違う領域を感じます。
もう一つ、特定名称酒用?かな、別の槽へと。こちらは袋を重ねて自重+圧力で搾るタイプ。袋に入れる酒の量も完全定量、そして全て手作業、またまた驚きです。
そして、洗米からこの搾りまでの工程を丁寧に完璧にこなすと、この槽の槽口から採る酒さえクリアになるそうです。無濾過生原酒も綺麗な透明感を演出するのです。職人としての一つの完成型がこの青嶋さんではないかと思います。

そして最後、試飲タイム。特本、特純、吟醸、純吟、大吟、純大吟の飲み較べ。皆さんもう次が無く安心しているのか、飲んでますね。テイスティングではありません。純吟だけ異様に減りが早いです。僕はまだビビリなんでテイスティングで止めておいてます。まだ、全ての人と御挨拶済ませてませんし・・・おそっ!!。っで味ですが、僕もやっぱり純吟が良いですね。これは店で買いでしょう。そう思っていたのですが、喜久酔ファンの日本酒名店の店長がひと言、「これで安ければなぁ・・・」、何?聞き捨てなら無いつぶやきです。確認してからにしよっと。   (後日談ですが、コストを考慮した結果、店では特純を使用しております・・・。青嶋さん、申し訳ありません。)
酒質は喜久酔全体に言えることですが、派手さや主張は強くなく、物静かに佇む乙女の様な存在感があります。食中酒なのですが、酸を効かせて濃い料理に合わせるとか、キレを増して魚に合わせるとか、そういった個性がありません。穏やかに、気付くと、そこにあるような自然体なのです。あぁ、この酒なんだ、だからこそのこだわりの造りなんだ、と再認識した次第です。どのタイミングからでも、どんな料理にも合わせられる存在感、それが喜久酔なんですね。物足りなく思う人もいるかもしれません、けれども「この酒を飲んでよかった」と心温まる酒である事は間違いありません。

青嶋さん、どうもありがとうございました。

もちろん?、試飲の残りはバスへと持ち込ませていただきました。これまた、青島さんのご好意に大感謝です。


さてさて、予定より1時間ほど遅れてはいますが、いよいよ帰路に着きます。情報によると高速は超々大渋滞の模様。これは宴会しかないっすね。(そして皆さんとの御挨拶というミッションをここでクリアいたします!!)
バスに乗り込みすぐには宴会は始動しませんでした。でも皆が機を窺っている様子。っと先ほどの喜久酔のつぶやき店長が仕掛けてくれました。感謝です。ウエェェっという感じで飲み始め、恥ずかしながらも僕も一献いただき、なんだなんだと皆が自然に集まり始めました。最初も書きましたがこのバスのコの字ラウンジは広い!!少しはみ出てはいますが15名で宴会スタートです。やっぱり皆お酒が好きなんですね。何となくバラバラな雰囲気があったツアーですが一瞬にして和みはじめました。僕もすかさず名刺交換、ミッション達成です。
この宴会、実に5時間以上も続きました。充分すぎると思われた酒も次々と空になり、ますます会は盛り上がります。途中、僕のワガママでトイレ休憩を2回も挟んでしまい、更に時間が掛かってしまいました。スミマセン。

常に明るくギャグを飛ばす人、クールな人、熱心に話を聞く人、飲みまくる人など、多士済々、席替えも何度か行い、5時間なんてあっという間でした。
残念ながらお別れの時間、飲みなおしたくても既に深夜です。皆それぞれに、あっという間に帰路につく、何だかあっけない結末で会は終了しました。
それでも「白隠正宗」「喜久酔」と素晴らしい2蔵に出会えた事、また熱い思いを持つ14名の同士に出会えた事、本当に素晴らしいツアーでした。

主催者の酒屋さんには大感謝です。

ホンっとうにありがとうございました。


っでここで終わらないのが当ブログ。
その3があります。先週はまたまた掛川の開運ツアー(別グループ)、それをもって静岡シリーズを終えたいと思います。

おやすみなさい。

2010年4月10日 (土)

静岡酒蔵訪問

少し前の話になるのですが、3月中旬、赤坂の酒販店さんの主催で静岡の酒蔵を訪問いたしました。
日本酒に詳しい居酒屋さん9名、日本酒ジャーナリスト、ワインの専門家、フードコーディネーターさんなど、総勢15名でのツアーです。訪問先は沼津「白隠正宗」藤枝「喜久酔」の2蔵です。

当日は朝9時、渋谷よりバスで出発です。っがここで個人的な問題発生です。同行者のほとんどが初対面となるので名刺が必須なのですが・・・、店に忘れてしまいました。Nooooooo!結局早起きして、一度店まで取りに向かいました。幸い、出発地の渋谷は店とは比較的近いのでそう焦らずに名刺をゲット出来ました。
っで次なる難関は他の方との挨拶です。人見知りの僕としては出来れば話しかけてくれると嬉しいのですが・・・。現実はそう甘くなく、一部顔見知りのグループと僕のようなモジモジ君とが完全にバラけてしまっています。
ただ、今回僕にとってラッキーだったのは総勢15名に似合わずバスが豪華だった事。おそらく50人程度は乗れるでしょう。そして後部には宴会用のコの字型のラウンジがあったことです。
僕は最後の方に乗車したため、前方は既に埋まっており、必然的に後部へ。最後尾も着席済みなのでコの字型の横向きソファへ腰掛けました。このラウンジには僕を含めて3名が座りましたが、後の2名は顔見知りのようで早速会話が始まりました。僕はラウンジと言う空間をせこく使い、最後尾の2人と御挨拶、ファーストミッションクリアです。僕が無理やり会話に入り込んだのでお二人にはご迷惑をお掛けしたと思います。スミマセン・・・。

さてさて、バスは順調に進み、昼前には沼津へ到着、「白隠正宗」さんへお邪魔致しました。実はこの白隠正宗は余り印象に無い蔵でした。何となく火入れ熟成系でお燗酒のイメージ。何度か飲んだ事はあるのですが、そのイメージからか大分泥酔した、後半での経験なので記憶があやふやなんです。ただ、そう間違った感覚ではないんじゃないかとの思いはありました。

まずは蔵元から、蔵の歴史、蔵元の思いなどのご説明を受けた後、蔵内を案内していただきました。
まずは水。富士山系の伏流水だそうで蔵内でこんこんと湧き出ています。蔵で使用する水は全てこれで賄うそうで、それでも余る為、蔵に水道を隣接し近隣の方々にも提供しているようです。当日は10KM離れたお蕎麦屋さんも水を汲みに来ていらしていました。水自体は軟水だそうで、静岡県内では御殿場などの一部を除いて水は軟水だそうです。
次は精米機。自家精米機を持っている蔵は少ないので皆興味津々、しかも現存する精米機の中では遺跡級のレベルだそうで、開発元もデータを欲しがる物だそうです。僕はその辺はわからないので遠目で確認する程度でした。

その次は蒸器です。鉄製の釜でこれも中々珍しいタイプだとか。一般的にはアルミ製が多いそうですが、鉄製は高温に強いそうで急激に温度を上げられるのだとか。これも個人的には良く分からないのですが、利点が多いようです。その後、一通り蔵内を案内していただいたのですが、笑えたのは洗米機です。見た目、物凄く単純そうな機械に300万円・・・。流石に僕が造れるとは思いませんが、車より高いとは驚きです。蔵元曰く、量産出来る物ではないので必然的に高価にになると・・・、いや、充分に理解出来るんですけど・・・、金額とのミスマッチが・・・。大変ですね。

最後に、待ってました!試飲タイムです。純米から始まり、純吟、本醸造、雄町、変わり種の「小汲み水」と愉しませていただきました。率直な感想は柔らかい!!です。今までの経験上、蔵元で飲む酒は普段より数段美味しく感じるのですが、それを差し引いても想像以上に柔らかく美味しかったです。自分の持っていた先入観は完全に間違いでした。
まず、最初の純米からやられてしまいました。今年の火入れなので若さが充分にある中で、穏やかに、そしてシッカリと酸が息づいているので米の旨みを上手に吸収してくれるのです。試飲全体で感じたのですが、酸がしっかりしているので熟成に耐えられ、更に味わい的にも将来的にお燗が非常に美味しい予感がします。実際、本醸造や山廃、小汲み水はお燗で好パフォーマンスを演じていました。
「小汲み水」皆さん気になるんじゃないでしょうか?僕自身、初耳でした。蔵元が昔の文献を調べていた所、江戸時代などでは酒を醸造する際に使用する水が現在よりは3割程少なかったそうです。その分味が濃くなったそうなのですが、昔は酒屋が勝手に割り水して酒を販売した為、味の濃い酒が良い酒という定義が存在し、蔵元も必然的に濃いお酒を造る必要性があったそうです。
ここに注目した蔵元が、割り水燗を前提とした酒を造ろうと試みたのです。実際、水を加えた酒を飲んでみましたが、アルコールが薄いのでスッと入る割には味わいがシッカリしています。なるほど!!っと感じました。

あっという間に時間が経ってしまい、次なる目的地へと向かうことになったのですが、ここで最後の我がままを蔵元にお願いしちゃいました。
当日は連休最終日で帰路に大渋滞が予想される為、バスでの所要時間が長くなると判断。幸い座席後部にラウンジもあるので打ち上げは中止で、そこで宴会をしてしまおうと・・・。必然的に・・・お酒を分けて貰えますか?との失礼なお願いを・・・。しかし、蔵元は太っ腹!!抜栓した物なんで全部どうぞっと。ホントですか?ありがとうございます!!感謝です。
っで頂いたお酒6升弱・・・飲み切れるのでしょうか?試飲とは言え真昼間、更に次も控えているので皆さんホントに一口ずつしか飲まないんです。まぁ泥酔して次行けないですもんね。結果、大量にお酒を頂いてしまいました。そしてこれが後々役に立つんです。

「白隠正宗」様、どうもありがとうございました。

では、「喜久酔」に向けて出発!と言いたい所ですが、既に長文・・・。続きは近日中にアップいたします。なかなか簡潔にはいかない物ですね。
飲むための言い訳ではありませんよ・・・。ホントに。

それでは皆さんおやすみなさい。

2010年2月17日 (水)

発泡酒とビールの違いを見抜け!

最近気になるCMがあります。
サッポロ「麦とホップ」のCMです。

ビールと間違える程の旨さ、と謳うCMであるが、本当だろうか?あの田村正和や仲間由紀恵が私も間違えました、といっています。個人的には発泡酒や第3のビール類はほとんど飲んだ経験が無いので非常に興味があります。数少ない経験では全然味が違うじゃん!!っていう印象なのですが果たして・・・。人は先入観に弱いですからね。わかって飲んでいるので違うって思うだけかもしれません。

そういうわけで、ブラインドで飲み較べてみようと思います。
用意したのは「サッポロ 麦とホップ」「サッポロ 黒ラベル」「キリン フリー(ノンアルコールビール)」
最後はお遊びですが、ノンアルコールを見抜けなかったら致命的です。プレッシャーかかりますね。
「キリン フリー」はサッポロの両者と缶の口の形状が一緒なので、触感による違いはありません。純粋に味覚で勝負です。ちなみに3本とも過去3年以上は口にしていません。と言うより「黒ラベル」以外は飲んだこと無しです。「黒ラベル」も何時飲んだのか定かでないほど過去の話なのでニュートラルな状態であると思います。

いざ!

一本目、ウーンこれはビールでしょ。「黒ラベル」を選んだのが間違いかもも。米っぽい香りが口の中に広がります。サッポロ同士の飲み較べにこだわる必要は無かったのかもしれません。相手は「麦とホップ」ですからホップにこだわるビールが良かったのかな?とはいえ大好きな「プレモル」ではすぐ解りそうだし・・・。「モルツ」あたりが良かったのか?
断言します。これはビールです。はずしたら恥ずかしいなぁ。

二本目、まさかノンアルコールってことはないでしょう。「麦とホップ」です。一本目で「黒ラベル」が解ってしまったので味、と言うより消去法です。しかしこれ、CMの謳い文句にも納得できます。何かビールっぽい。苦味が無いのが致命的な気がしますが、ホップの香りがします。なるほどなるほど、ホントに他のビールと較べてたら間違えてたりして・・・。

三本目、飲む前から答えはわかっていますが一応・・・もしかしたら評価が覆るかもしれないので・・・。これは間違える訳ありません。麦芽の甘みが強く、何となくハチミツみたいな味がします。美味しさを理解できない・・・。無理してこれを飲むならコーヒーとか普通の炭酸水でいいです。

とまぁ、こんな予想ですが結果はどうでしょう?

正解でした。
つまらない結果に終わってしまったようです。もっと迷ったり悩んだりするかと思いましたが残念ですね。やはり発泡酒に限界があるのか?それとも選んだビールに問題があったのか?どちらにせよ、何なく正解できたので気分はいいです。

上機嫌ついでにオマケの味較べをしてみましょう。

実は最近ハマッているビールがありまして・・・サントリーとロイズの合作「チョコレートビール」です。バレンタイン商品なんでしょうがこれがまた旨いのです。どうせバレンタインと共に消えると思っていたら案の定・・・急激に世間から消えています。でも大丈夫まだストックがありますので。

もう一つはフランスの「チョコレートビール」、飲んだことは無いのですがどう違うのか興味が湧き購入してみました。

とりあえず、缶と瓶ですからグラスに注いでから較べてみましょう。一応ブラインドも試してみます。

でもその前に・・・先ほどの三本を飲み干しましょう。しばし休憩に入ります。

30分経ちました、休憩したというか、充電したというか・・・チョコビール言ってみますか。

とりあえず最初の方はサントリーな気がします。自信はありませんがいつも飲んでるのと同じような気がします。ではもう一つ、やっぱり合ってますね。フランスのはカカオが非常にリッチです。うん、正解、飲みなれているものはわかるもんですね。どっちも美味しいです。フランスのはチョコっていうよりカカオです。苦味もあります。サントリーは甘いと思ったのですが今飲むと薄い感じです。カカオの濃さの違いでしょう。ある程度飲んでいるので濃い方が今の僕の好みです。まぁ両方飲むんですけどね。

しかし、こんなにビールを飲んだのも久し振りです。お腹がガブガブです。とりあえずフランスのチョコビールから呑むとします。

それでは今晩はこの辺で・・。皆さんもチョコビールを見かけたら是非飲んでみて下さい。

おやすみなさい。

2010年1月28日 (木)

色々揃えてさぁ飲むぞ!

最近、引越し準備で忙しくバタバタしている毎日です。もともと、整理が苦手で、更に何となく思い出の物に見入ってしまったりしてしまい、無い時間がドンドン無くなっていきます。5日後には引越しなのでノンビリとブログを書いてる暇は無いはずなんですが、酒は僕のバイタリティー、必要な息抜きでもあります。今夜の為に、体調はバッチリと整えております。
ビールで喉も潤したので、さぁ今晩も一人酒宴の始まりです。

まず1杯目、何にしようかなぁ、とりあえず新酒で、なんて思うのですが4種類あります。オリがらみにしましょうか。「遊穂」と「白岳仙」。酸の決まっている遊穂は後にしましょうか。

あっ、注ぎすぎました・・・。「純吟山田十六号あらばしり」です。含み香から何か異臭。常温放置1週間以上ですからね。生老ねっぽい濃さと麹香が混ざり合い一瞬躊躇してしまう香りがします。口開けは美味しかったのにぃい。チーズ、チーズっと、今夜は利き酒ではないのです、「酒宴」です。一人ですけどね・・。毎度お決まりの「十勝スマートチーズ」です。チーズはウマイけど、白岳仙の酒質とは合いませんでした。

チーズの強さを考えたら、「菊姫」かなぁ。「純米 金剣」です。以前蔵元から聞いた情報では、通算2年熟成のブレンドだそうです。うっ匂いからして濃すぎたか?新酒から熟酒に移ったらギャップがありますからね。飲んでみるとそこまでではないです。でもでも・・・ちょっと濃すぎたかなぁ。でも余韻は意外に後を引きますね。もう一杯・・・おや?ありですかね?馴染んできた気もします。ウーン、でもチョット違います。奈良漬(個人的にはあまり好きではない)なんかの方が合うのかな?

「王禄」いきますか、「王禄」。純米吟醸「渓」です。生熟の強い香ばしさ、主張はしないがシッカリと息づく強い酸、そして透明感のある味わい。これらが力強く、奥行きのある味を引き出しています。チーズに合いそうな気はしますが・・・、ウーン、酸の質がチーズとは違う方向を向いています。合わせているチーズに問題がある?
しかし「王禄」美味いです。

とりあえずチーズは忘れて・・・「澤の井」いってみます。新酒の「本醸造」。うわぁ、若くて良い香り、飲む前からウットリします。美味いし、切れるし、若さも心地よい。喉ごしのイガイガが気になりますが、本醸造ですからね。もう一口だけ・・・、幸せです。

続けて「大那」の新酒。「純吟あらばしり生原酒」です。澤の井ほど香りが上ってきませんね。酸がシッカリしている・・、というより酸に味が追いついてない。口開けから「白岳仙」同様、1週間以上、常温放置していますがまだまだ味乗りが足りません。生老ねは全く出てませんが、酸が勝ちすぎていて食事が欲しいっす。おっ、チーズ!いきますか、これ良いですね。微妙にズレてますが、大那の味不足を補ってくれます。

次いきますか・・「蒼空 純吟山田穂」です。うん、新酒とは違ってやはり味に奥行きがありますね。酸を上手に使っている印象ですが、王禄のような強さでは無く、ひっそりと寄り添っている感じ。余韻に酸が残ることで確認できる位です。凛とした硬質な線に支えられて、ボリュームを上手に調節しています。米臭さが残る所が難点ですかね。
偶然発見したもう一つのチーズ「アーモンドベビーチーズ」(恐らく1年位冷蔵庫に眠っていた危険物)を口にしてみたら「蒼空」と相性抜群。こういうのを待ってたんですよね。

「ドメーヌソガ」です。小布施酒造の自社田ブランドです。チリチリとした軽い炭酸の刺激に少しビックリ。火入れですからね。予想外でした。少し苦味のある旨みと酸のバランスが絡まりそうで絡まない。微炭酸のせいかもしれない。もっと深みが出そうな甘みの出方なのだが、どうも軽い。不思議な感じ。必殺アーモンドチーズとも合いません。嫌いではなく美味いと思えるのだが、特筆すべきとこはなく、バランスもイマイチ、熟成香も浮いてます。それでも美味い。繰り返すが不思議な感覚です。酔っ払ってきたのかな?

トリは・・やっと「遊穂」です。あっ、まだ鯉川がありました。辿り着くかな・・・。「純米 しろ」若さ、甘み、酸!トントントンっとテンポ良く飛び込んできます。オリの味の出方がスムースで酸が創る輪郭の中を駆け回ります。若いんですけど引き出しが多い。これって凄いですよね。時折つまむアーモンドチーズとの相性も抜群です。何も考えずにダラダラと飲みたいですね。

今度こそトリ!「鯉川 純吟 五百万石」 秋に試飲会で蔵元から伺った所によると300本しか詰めてないとの事。めっちゃレアじゃんと思うのですが久高では5本は使っています。しかも最終購入日は1月中旬、売れてないの?って実はありがたい話で、美味いんです。昨季の鯉川 「出羽燦々 純吟 おりがらみ」が素晴らしく僕の目もそっちにばかり向いていたのですが、隠れキャラ発見です。
前置きはさておき・・・インパクトはないのですが、舌に馴染む味わいと徐々に広がるコク。穏やかで落ち着いた熟香と甘みが体に馴染み、酸もシッカリとある。これがいいんですよね。飽きないんです。

良い感じで酔っ払ってきたのですが、おかずのチーズが無くなってしまいました。時間も遅くなりましたし、この辺が打ち止めでしょうか?

まだもうチョット飲もうと思いますが、ブログはこの辺で・・・僕はもうチョット余韻を楽しみます。

それではおやすみなさい。

2009年12月27日 (日)

ようやく新酒の飲み較べでも

年末を向かえ、寒さが一段と(やっと?)訪れてきました。とは言え、ここ2日は何か暖かいのだが・・・。

日本酒業界はと言えば、続々と新酒が出荷され、何を選んで何を買えば良いのか悩みに悩む状況だ。更には冬は燗酒の季節、しっかり熟成された旨みのある日本酒もレパートリーが豊富である。

あれもこれもと手が伸びそうになり、非常に困る季節でもあり、とても楽しい時期でもある。前回は火入れの熟成香系の飲み較べをしてみたので、今回はチョット遅めですが新酒レポートをしてみたいと思います。

実は1週間前にレポートをしようとしたのですが、後に挙げる理由により一週ずれ込みました。

それではテイスティングです。

天青 特別本醸造 生原酒

12/7に搾った「天青」の一発目、店でも好評だった新酒です。個人的に気になったので少量買取り、楽しもうと思っていました。パッと広がる吟香が心地よく、練れた旨みが舌に広がる。アル添らしいキレが余韻を締めてまとめあげているが、喉に引っかかる余韻がマイナスです。抜栓半月以上経ち、味乗りが絶妙で旨いですね。

亀の海 特別純米 無濾過生

ここでまず、1週間飲み較べが延びた理由から。実は上述の「天青」以外は抜栓したてでのテイスティングでした。ところが流石「新酒」若さは隠しきれません。特段マズイわけではないのですが、「天青」と較べると味わいに明確な差があり、と言うか抜群の味乗りの「天青」には勝てない。と言うことで飲み較べを延期した次第です。

っで「亀の海」ですが、やや軽めな印象です。香りも綺麗だが控えめで、麹の香りも感じます。奥行きはあまりないが、酸が味を押し上げて舌に残る感覚がふくらみを演出しているようだ。含み香が鼻腔に抜けるときに微かに違和感を覚えます。

賀茂金秀 純米 生

この蔵らしく華やかな香りが酒をグラスに注ぐだけで立ち上る。新酒バナも心地よく、口に含むと軽い甘み、若い酸が瞬時にして絡み、ジューシーに仕上げる。酸が余韻を短く切りまとまりが良いが、全体としてはまだ味を引き出しきれていないといったところか。

白岳仙 純米 生

毎年1発目は吟醸で出してきていたが今年は純米。そういえば「ひやおろし」も本醸造から純米に変更されていた。純米比率を高めているのだろうか?
っで、まず香りをあまり感じない。糖っぽい甘さを想像させる匂いはあるが、立香という程ではないだろう。新酒らしく、若い含みを一瞬感じさせるが、すぐさま濃厚な味わいに沈み込んでいく。その切り替えの合間にこの蔵の特徴である木の様な麹香があり全体を複雑にしています。今までの「吟醸 新酒」のイメージがあるためか、やや不満足。完璧と思えた去年とは違った仕上がりになっています。

誉小桜 吟醸 生

既に生熟している印象。この酒は先週もあれ?新酒?っと思ったほど。それから常温放置1週間、味はやや濃くなった様にも思えます。新酒を飲んでいたからか、生熟が強く、立香に他のものを感じない。含みに若さ的なもの、酸が相次いで訪れ、濃厚な旨みが押し寄せる。ホントこれ新酒?絶対違うと思います。間違えて買ったしまった可能性ありです・・・。

開運 純米 無濾過生

香りは穏やか。ややアルコール感があるが優しい味わいだ。酸も主張し過ぎず若い味わいが全体を包み込む。バランスの良い仕上がりなのだが、苦味が邪魔、アルコール臭と相まって意識をすると逃れられなくなってしまう。美味いんだけどねぇ。


正に新酒色々ですね。個人的には「天青」「賀茂金秀」「開運」が好評価。そして「誉小桜」が新酒かどうか気になるところ・・・はずしてたりして・・・。

余談ですが今年の「三重錦」「宝剣」の新酒がメチャ旨いです。まぁ「宝剣」は毎年旨いので驚きはないのですが、「三重錦」・・・抜群に旨いです。甘みが優しく引き出されていて、酸が綺麗にハマっています。バランス良すぎです。こういう出会いがたまらなく嬉しいんですよね。思わず1升衝動買いしてしまいました。
すぐ無くなってしまい今日まで持たなかったことが残念です。

とにかく、今しかない新酒ラッシュ、是非々々皆さんも沢山飲んでみてください。もちろん、1年経ったお酒もまた味わい深いので、飲み比べてみるのもオススメです。

今夜はまだあまり酔っていないようですが、ダウンの予兆が現れてまいりました。もっと沢山飲みたいのですが、我慢しておきます。

それでは皆様、良いお年を!!

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