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飲む食うが大好きなメタボ店長です。お店で感じたことやどうしても書きたいことなどを綴って行きたいと思います。

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2010年4月10日 (土)

静岡酒蔵訪問

少し前の話になるのですが、3月中旬、赤坂の酒販店さんの主催で静岡の酒蔵を訪問いたしました。
日本酒に詳しい居酒屋さん9名、日本酒ジャーナリスト、ワインの専門家、フードコーディネーターさんなど、総勢15名でのツアーです。訪問先は沼津「白隠正宗」藤枝「喜久酔」の2蔵です。

当日は朝9時、渋谷よりバスで出発です。っがここで個人的な問題発生です。同行者のほとんどが初対面となるので名刺が必須なのですが・・・、店に忘れてしまいました。Nooooooo!結局早起きして、一度店まで取りに向かいました。幸い、出発地の渋谷は店とは比較的近いのでそう焦らずに名刺をゲット出来ました。
っで次なる難関は他の方との挨拶です。人見知りの僕としては出来れば話しかけてくれると嬉しいのですが・・・。現実はそう甘くなく、一部顔見知りのグループと僕のようなモジモジ君とが完全にバラけてしまっています。
ただ、今回僕にとってラッキーだったのは総勢15名に似合わずバスが豪華だった事。おそらく50人程度は乗れるでしょう。そして後部には宴会用のコの字型のラウンジがあったことです。
僕は最後の方に乗車したため、前方は既に埋まっており、必然的に後部へ。最後尾も着席済みなのでコの字型の横向きソファへ腰掛けました。このラウンジには僕を含めて3名が座りましたが、後の2名は顔見知りのようで早速会話が始まりました。僕はラウンジと言う空間をせこく使い、最後尾の2人と御挨拶、ファーストミッションクリアです。僕が無理やり会話に入り込んだのでお二人にはご迷惑をお掛けしたと思います。スミマセン・・・。

さてさて、バスは順調に進み、昼前には沼津へ到着、「白隠正宗」さんへお邪魔致しました。実はこの白隠正宗は余り印象に無い蔵でした。何となく火入れ熟成系でお燗酒のイメージ。何度か飲んだ事はあるのですが、そのイメージからか大分泥酔した、後半での経験なので記憶があやふやなんです。ただ、そう間違った感覚ではないんじゃないかとの思いはありました。

まずは蔵元から、蔵の歴史、蔵元の思いなどのご説明を受けた後、蔵内を案内していただきました。
まずは水。富士山系の伏流水だそうで蔵内でこんこんと湧き出ています。蔵で使用する水は全てこれで賄うそうで、それでも余る為、蔵に水道を隣接し近隣の方々にも提供しているようです。当日は10KM離れたお蕎麦屋さんも水を汲みに来ていらしていました。水自体は軟水だそうで、静岡県内では御殿場などの一部を除いて水は軟水だそうです。
次は精米機。自家精米機を持っている蔵は少ないので皆興味津々、しかも現存する精米機の中では遺跡級のレベルだそうで、開発元もデータを欲しがる物だそうです。僕はその辺はわからないので遠目で確認する程度でした。

その次は蒸器です。鉄製の釜でこれも中々珍しいタイプだとか。一般的にはアルミ製が多いそうですが、鉄製は高温に強いそうで急激に温度を上げられるのだとか。これも個人的には良く分からないのですが、利点が多いようです。その後、一通り蔵内を案内していただいたのですが、笑えたのは洗米機です。見た目、物凄く単純そうな機械に300万円・・・。流石に僕が造れるとは思いませんが、車より高いとは驚きです。蔵元曰く、量産出来る物ではないので必然的に高価にになると・・・、いや、充分に理解出来るんですけど・・・、金額とのミスマッチが・・・。大変ですね。

最後に、待ってました!試飲タイムです。純米から始まり、純吟、本醸造、雄町、変わり種の「小汲み水」と愉しませていただきました。率直な感想は柔らかい!!です。今までの経験上、蔵元で飲む酒は普段より数段美味しく感じるのですが、それを差し引いても想像以上に柔らかく美味しかったです。自分の持っていた先入観は完全に間違いでした。
まず、最初の純米からやられてしまいました。今年の火入れなので若さが充分にある中で、穏やかに、そしてシッカリと酸が息づいているので米の旨みを上手に吸収してくれるのです。試飲全体で感じたのですが、酸がしっかりしているので熟成に耐えられ、更に味わい的にも将来的にお燗が非常に美味しい予感がします。実際、本醸造や山廃、小汲み水はお燗で好パフォーマンスを演じていました。
「小汲み水」皆さん気になるんじゃないでしょうか?僕自身、初耳でした。蔵元が昔の文献を調べていた所、江戸時代などでは酒を醸造する際に使用する水が現在よりは3割程少なかったそうです。その分味が濃くなったそうなのですが、昔は酒屋が勝手に割り水して酒を販売した為、味の濃い酒が良い酒という定義が存在し、蔵元も必然的に濃いお酒を造る必要性があったそうです。
ここに注目した蔵元が、割り水燗を前提とした酒を造ろうと試みたのです。実際、水を加えた酒を飲んでみましたが、アルコールが薄いのでスッと入る割には味わいがシッカリしています。なるほど!!っと感じました。

あっという間に時間が経ってしまい、次なる目的地へと向かうことになったのですが、ここで最後の我がままを蔵元にお願いしちゃいました。
当日は連休最終日で帰路に大渋滞が予想される為、バスでの所要時間が長くなると判断。幸い座席後部にラウンジもあるので打ち上げは中止で、そこで宴会をしてしまおうと・・・。必然的に・・・お酒を分けて貰えますか?との失礼なお願いを・・・。しかし、蔵元は太っ腹!!抜栓した物なんで全部どうぞっと。ホントですか?ありがとうございます!!感謝です。
っで頂いたお酒6升弱・・・飲み切れるのでしょうか?試飲とは言え真昼間、更に次も控えているので皆さんホントに一口ずつしか飲まないんです。まぁ泥酔して次行けないですもんね。結果、大量にお酒を頂いてしまいました。そしてこれが後々役に立つんです。

「白隠正宗」様、どうもありがとうございました。

では、「喜久酔」に向けて出発!と言いたい所ですが、既に長文・・・。続きは近日中にアップいたします。なかなか簡潔にはいかない物ですね。
飲むための言い訳ではありませんよ・・・。ホントに。

それでは皆さんおやすみなさい。

2010年2月17日 (水)

発泡酒とビールの違いを見抜け!

最近気になるCMがあります。
サッポロ「麦とホップ」のCMです。

ビールと間違える程の旨さ、と謳うCMであるが、本当だろうか?あの田村正和や仲間由紀恵が私も間違えました、といっています。個人的には発泡酒や第3のビール類はほとんど飲んだ経験が無いので非常に興味があります。数少ない経験では全然味が違うじゃん!!っていう印象なのですが果たして・・・。人は先入観に弱いですからね。わかって飲んでいるので違うって思うだけかもしれません。

そういうわけで、ブラインドで飲み較べてみようと思います。
用意したのは「サッポロ 麦とホップ」「サッポロ 黒ラベル」「キリン フリー(ノンアルコールビール)」
最後はお遊びですが、ノンアルコールを見抜けなかったら致命的です。プレッシャーかかりますね。
「キリン フリー」はサッポロの両者と缶の口の形状が一緒なので、触感による違いはありません。純粋に味覚で勝負です。ちなみに3本とも過去3年以上は口にしていません。と言うより「黒ラベル」以外は飲んだこと無しです。「黒ラベル」も何時飲んだのか定かでないほど過去の話なのでニュートラルな状態であると思います。

いざ!

一本目、ウーンこれはビールでしょ。「黒ラベル」を選んだのが間違いかもも。米っぽい香りが口の中に広がります。サッポロ同士の飲み較べにこだわる必要は無かったのかもしれません。相手は「麦とホップ」ですからホップにこだわるビールが良かったのかな?とはいえ大好きな「プレモル」ではすぐ解りそうだし・・・。「モルツ」あたりが良かったのか?
断言します。これはビールです。はずしたら恥ずかしいなぁ。

二本目、まさかノンアルコールってことはないでしょう。「麦とホップ」です。一本目で「黒ラベル」が解ってしまったので味、と言うより消去法です。しかしこれ、CMの謳い文句にも納得できます。何かビールっぽい。苦味が無いのが致命的な気がしますが、ホップの香りがします。なるほどなるほど、ホントに他のビールと較べてたら間違えてたりして・・・。

三本目、飲む前から答えはわかっていますが一応・・・もしかしたら評価が覆るかもしれないので・・・。これは間違える訳ありません。麦芽の甘みが強く、何となくハチミツみたいな味がします。美味しさを理解できない・・・。無理してこれを飲むならコーヒーとか普通の炭酸水でいいです。

とまぁ、こんな予想ですが結果はどうでしょう?

正解でした。
つまらない結果に終わってしまったようです。もっと迷ったり悩んだりするかと思いましたが残念ですね。やはり発泡酒に限界があるのか?それとも選んだビールに問題があったのか?どちらにせよ、何なく正解できたので気分はいいです。

上機嫌ついでにオマケの味較べをしてみましょう。

実は最近ハマッているビールがありまして・・・サントリーとロイズの合作「チョコレートビール」です。バレンタイン商品なんでしょうがこれがまた旨いのです。どうせバレンタインと共に消えると思っていたら案の定・・・急激に世間から消えています。でも大丈夫まだストックがありますので。

もう一つはフランスの「チョコレートビール」、飲んだことは無いのですがどう違うのか興味が湧き購入してみました。

とりあえず、缶と瓶ですからグラスに注いでから較べてみましょう。一応ブラインドも試してみます。

でもその前に・・・先ほどの三本を飲み干しましょう。しばし休憩に入ります。

30分経ちました、休憩したというか、充電したというか・・・チョコビール言ってみますか。

とりあえず最初の方はサントリーな気がします。自信はありませんがいつも飲んでるのと同じような気がします。ではもう一つ、やっぱり合ってますね。フランスのはカカオが非常にリッチです。うん、正解、飲みなれているものはわかるもんですね。どっちも美味しいです。フランスのはチョコっていうよりカカオです。苦味もあります。サントリーは甘いと思ったのですが今飲むと薄い感じです。カカオの濃さの違いでしょう。ある程度飲んでいるので濃い方が今の僕の好みです。まぁ両方飲むんですけどね。

しかし、こんなにビールを飲んだのも久し振りです。お腹がガブガブです。とりあえずフランスのチョコビールから呑むとします。

それでは今晩はこの辺で・・。皆さんもチョコビールを見かけたら是非飲んでみて下さい。

おやすみなさい。

2010年1月28日 (木)

色々揃えてさぁ飲むぞ!

最近、引越し準備で忙しくバタバタしている毎日です。もともと、整理が苦手で、更に何となく思い出の物に見入ってしまったりしてしまい、無い時間がドンドン無くなっていきます。5日後には引越しなのでノンビリとブログを書いてる暇は無いはずなんですが、酒は僕のバイタリティー、必要な息抜きでもあります。今夜の為に、体調はバッチリと整えております。
ビールで喉も潤したので、さぁ今晩も一人酒宴の始まりです。

まず1杯目、何にしようかなぁ、とりあえず新酒で、なんて思うのですが4種類あります。オリがらみにしましょうか。「遊穂」と「白岳仙」。酸の決まっている遊穂は後にしましょうか。

あっ、注ぎすぎました・・・。「純吟山田十六号あらばしり」です。含み香から何か異臭。常温放置1週間以上ですからね。生老ねっぽい濃さと麹香が混ざり合い一瞬躊躇してしまう香りがします。口開けは美味しかったのにぃい。チーズ、チーズっと、今夜は利き酒ではないのです、「酒宴」です。一人ですけどね・・。毎度お決まりの「十勝スマートチーズ」です。チーズはウマイけど、白岳仙の酒質とは合いませんでした。

チーズの強さを考えたら、「菊姫」かなぁ。「純米 金剣」です。以前蔵元から聞いた情報では、通算2年熟成のブレンドだそうです。うっ匂いからして濃すぎたか?新酒から熟酒に移ったらギャップがありますからね。飲んでみるとそこまでではないです。でもでも・・・ちょっと濃すぎたかなぁ。でも余韻は意外に後を引きますね。もう一杯・・・おや?ありですかね?馴染んできた気もします。ウーン、でもチョット違います。奈良漬(個人的にはあまり好きではない)なんかの方が合うのかな?

「王禄」いきますか、「王禄」。純米吟醸「渓」です。生熟の強い香ばしさ、主張はしないがシッカリと息づく強い酸、そして透明感のある味わい。これらが力強く、奥行きのある味を引き出しています。チーズに合いそうな気はしますが・・・、ウーン、酸の質がチーズとは違う方向を向いています。合わせているチーズに問題がある?
しかし「王禄」美味いです。

とりあえずチーズは忘れて・・・「澤の井」いってみます。新酒の「本醸造」。うわぁ、若くて良い香り、飲む前からウットリします。美味いし、切れるし、若さも心地よい。喉ごしのイガイガが気になりますが、本醸造ですからね。もう一口だけ・・・、幸せです。

続けて「大那」の新酒。「純吟あらばしり生原酒」です。澤の井ほど香りが上ってきませんね。酸がシッカリしている・・、というより酸に味が追いついてない。口開けから「白岳仙」同様、1週間以上、常温放置していますがまだまだ味乗りが足りません。生老ねは全く出てませんが、酸が勝ちすぎていて食事が欲しいっす。おっ、チーズ!いきますか、これ良いですね。微妙にズレてますが、大那の味不足を補ってくれます。

次いきますか・・「蒼空 純吟山田穂」です。うん、新酒とは違ってやはり味に奥行きがありますね。酸を上手に使っている印象ですが、王禄のような強さでは無く、ひっそりと寄り添っている感じ。余韻に酸が残ることで確認できる位です。凛とした硬質な線に支えられて、ボリュームを上手に調節しています。米臭さが残る所が難点ですかね。
偶然発見したもう一つのチーズ「アーモンドベビーチーズ」(恐らく1年位冷蔵庫に眠っていた危険物)を口にしてみたら「蒼空」と相性抜群。こういうのを待ってたんですよね。

「ドメーヌソガ」です。小布施酒造の自社田ブランドです。チリチリとした軽い炭酸の刺激に少しビックリ。火入れですからね。予想外でした。少し苦味のある旨みと酸のバランスが絡まりそうで絡まない。微炭酸のせいかもしれない。もっと深みが出そうな甘みの出方なのだが、どうも軽い。不思議な感じ。必殺アーモンドチーズとも合いません。嫌いではなく美味いと思えるのだが、特筆すべきとこはなく、バランスもイマイチ、熟成香も浮いてます。それでも美味い。繰り返すが不思議な感覚です。酔っ払ってきたのかな?

トリは・・やっと「遊穂」です。あっ、まだ鯉川がありました。辿り着くかな・・・。「純米 しろ」若さ、甘み、酸!トントントンっとテンポ良く飛び込んできます。オリの味の出方がスムースで酸が創る輪郭の中を駆け回ります。若いんですけど引き出しが多い。これって凄いですよね。時折つまむアーモンドチーズとの相性も抜群です。何も考えずにダラダラと飲みたいですね。

今度こそトリ!「鯉川 純吟 五百万石」 秋に試飲会で蔵元から伺った所によると300本しか詰めてないとの事。めっちゃレアじゃんと思うのですが久高では5本は使っています。しかも最終購入日は1月中旬、売れてないの?って実はありがたい話で、美味いんです。昨季の鯉川 「出羽燦々 純吟 おりがらみ」が素晴らしく僕の目もそっちにばかり向いていたのですが、隠れキャラ発見です。
前置きはさておき・・・インパクトはないのですが、舌に馴染む味わいと徐々に広がるコク。穏やかで落ち着いた熟香と甘みが体に馴染み、酸もシッカリとある。これがいいんですよね。飽きないんです。

良い感じで酔っ払ってきたのですが、おかずのチーズが無くなってしまいました。時間も遅くなりましたし、この辺が打ち止めでしょうか?

まだもうチョット飲もうと思いますが、ブログはこの辺で・・・僕はもうチョット余韻を楽しみます。

それではおやすみなさい。

2009年11月30日 (月)

新酒の前に熟成酒でも・・・

日本酒は11月よりチラホラと新酒が出始め、そろそろ新酒ラッシュが始まる頃だ。そんな新酒が非常に楽しみで仕方がないのだが、そのお楽しみの前に熟成酒を楽しんでみたいと思う。まぁ熟成酒と言っても古酒ではなく、熟成期間は1年ないし2年と言った所、どちらかと言えば「熟成香」と言った方が正しいかもしれない。どちらかと言えば、個人的に苦手な部類に入るこの種の酒を敢えて楽しんでみたいと思うのだ。

本来なら食事と合わせて愉しむのがベストなのであるが、味覚がブレるし、第一こんな夜中に食事は用意できません。チーズなら用意できるし、合いそうなのですが、後々余裕があれば試してみたいと思います。

それでは本日の一杯目です。
木戸泉 特別純米 ひやおろし

ひやおろしの飲みかけを半月ほど放置しておいた物。酸がシッカリしていた印象なので半月ほどじゃダレないでしょう。むしろ半年くらい耐えられそうな予感。
ではでは・・・立香に熟成香を感じはするが含み香にはそれ程感じず、米の甘みとそれを切る酸にインパクトがある。良く熟れた果実の様な酸がジューシーさを演出しているが、もっと熟成させて旨みを伸ばした方が全体的なバランスが良くなるのではないか?

浪の音 純米超辛口 ええとこどり

使用酵母が9号とあるが、そんな雰囲気は無い。含み香にカプロン的なものがあるといえばあるのだが、先入観のせいかもしれない。米の旨みと酸が調和している感覚から、一気に切れ上がる。余韻にも辛さが残り、15度程度の度数とは思えない力強さだ。

山古志 特別純米 棚田米仕込

立香に軽やな吟香がある。サラッと口を洗うような感触で、熟成香と共に酸の締りが口内をまとめています。前の2つと較べると最初は心地よい印象でしたが、余韻の酸が強すぎます。っていうか、食中酒だろ!って事なんですけどね。

群馬泉 きもと本醸造

雑誌でも度々見る、評価の高い本醸造です。「きもと」らしい酸とうっすらと浮き出るバニラ系の甘み、アル添のキレとバランスが良い。酸の主張も忘れていず評価が高いのもうなずける。4杯目ともなり熟成香に慣れてきたせいもあるのか今の所一番の評価です。余韻に残る米臭さ、これがややマイナスでしょうか、とはいえこれが「きもと」なんですけどね。

山長(麓井) きもと純米吟醸

酸はうっすらとしていて優しく軽やかな甘みが広がる。今までの中で酸が一番薄いです。立香、含み香にやや米臭さがありますが「きもと」という先入観を持っているせいでしょう。サスガは純米吟醸、綺麗に流れる酒質に脱帽です。僕は熟成香が嫌いなのでしょうか?

不老泉 山廃純米吟醸

言わずと知れた「山廃」の実力蔵です。う、うまい・・。断然旨いぞ。穏やかに広がる甘みとふんわりと包む酸、その酸が余韻を切れ上げて口内に吟香が残る。他の酒同様、酸が残るのだが嫌味が無い。実はこの酒が一番苦手ではないのかと考えていたのだが真逆でした。最後に飲んだのが正解だったのでしょうか?これ、ウマイです。どの酒も一長一短と思っていましたが、これで決まりです。

おまけ、宝剣 純米 新酒 生

経験上は新酒の方が好きなはず、果たして・・・。
立香からして異質、ブドウの香りというか麹バナというのか、フレッシュさ全開です。そしてもちろん大好きな香り。では一口、うっまーい!うっまーい!軽快、軽快、今までの軽快は撤回したくなるくらい。生酒の甘みも良し!軽さも良し!そして宝剣らしいキレも良し!しっかり酸もあるんですねぇ。個人的好みもあるので反則でした・・・。

一応、再度「不老泉」で

まぁ旨いんですけど・・・、やっぱり食中酒ですよね。一瞬「熟成香」っぽい臭さがありますが、それはすぐ慣れます。やっぱり酸が邪魔なんでしょうか?これは食事で解決出来ると思うんですよねぇ。
っというわけで、最近はまっているチーズと一緒にもう一口。
このチーズ明治の「十勝スマートチーズ」、これが激ウマです。旨みがドンドン広がり、そして食べやすい。もう3ヶ月ほどはまってます。
不老泉でしたね、今チーズを食べたのでいってみましょう。山廃らしい強さがあるのか、あまり変わりません。もっと影響を受けて欲しかったのですが・・・。
それでは酒後のチーズは?チーズが強いので変わるはずも無く・・・、で間髪入れずに不老泉を飲むと、甘みがチョット軽くなったかもしれません。
なんか食べ合わせというよりは、ホントにチーズが旨いって感じです。

うーん、ダメですね。チーズが好きすぎて参考になりませんでした。

でもでも、自分の好みがチョット見えた気がします。新酒の若さに感激はしましたが、熟成香も嫌では無いということ。今日は食事は無しでしたが、今度は食事をしながら存分に楽しんでみたいと思います。

多分、煮物なんかには最高に合うんだろうなぁ、なーんて思いながら今晩はお開きにしたいと思います。

おやすみなさい。

2009年10月23日 (金)

ひやおろしを飲む、そして当てる!!

10月も下旬となり、夜は大分冷え込むようになってまいりました。街のあちらこちらで、木々が色付いてきました。イチョウの葉も、黄色くなり始め、まさしく秋本番と言ったところでしょうか?

そんな秋の夜に、ひやおろしを飲もうと思います。そして偉そうに(笑)味を比較、解説した上で、本当に味が分かっているのかを利き酒にて試して見ます。はずしまくりそうで怖いです・・・・。


まずは味見から、

天狗舞 山廃純米

しっかりと熟成された香りがあり、骨格がしっかりしている。味わいが舌に広がると同時に酸の切れ込みがあり余韻を整えます。唐揚げやチーズなどと合わせて見たい。

宝剣 純米

ピュアな香りがある印象を持っていたのだが、あまり伝わってこない。ただし含み香や味わいはピュアであり、ひやおろしに良く見られる重厚な味わいはない。何処と無く酸が潜んでいる気もするが天狗舞の余韻だろうか?

三重錦 純米

立香はそれほど感じない。(今日は鼻が利かないのか?)含み香に枯れた趣を感じ、どこかしら若い所も見せるが、酸のアクセントが味わいを重く引き締めている。

長陽福娘 純米

生酒の印象から濃醇な味わいを想像していたのだが、甘みの柔らかい優しい酒だ。山田錦らしく綺麗な仕上がりで味乗りが抜群である。

亀泉 純米吟醸

カプロン酸、そのニュアンスがやや感じられる。バニラ系の甘みが舌に乗り、酸の締めが全体をジューシーに仕上げている。

白岳仙 純米

やばい・・・この蔵の特徴である香りを嗅ぎ当てられない。甘みが豊に表現され、枯れた感覚が食事を求め、唾液が出てきます。これ当てられないな・・・。

大那 特別純米

甘みは強くないがふくらみが良く、目立たないがしっかりと主張している酸と絡み旨みが凝縮していくようだ。ん?ってことは甘いのではないか?

貴 特別純米

軽快に喉を通ります。もっと濃厚かと思いましたがピュアに切れ込み流れていきます。まだまだ熟成で旨みを引き出しそうです。


以上8種、本日のひやおろしです。

それでは銘柄当てに挑戦してみます。

今回のルールは単純です。
無作為に出てくる順不同の8杯を飲み当てるというもの。まさかパーフェクトが出るとは思いませんが頑張ります。
ぜんっぜん自信ありません。でもハズシまくるともう偉そうなことは言えず・・・。
いざっ!!

一杯目  天狗舞

二杯目  三重錦

三杯目  亀泉

四杯目  宝剣

五杯目  長陽福娘

六杯目  大那

七杯目  白岳仙

八杯目  貴


以上で僕の予想が固まりました。
亀泉だけはハズしてないと思います。

それでは答え合わせ

一杯目  天狗舞

二杯目  三重錦

三杯目  亀泉

四杯目  貴

五杯目  宝剣

六杯目  大那

七杯目  白岳仙

八杯目  長陽福娘

でした。


うおぉぉ、もう少しだったのに・・・。四杯目の宝剣も結構自信あったのになぁ。貴と宝剣は間違えそうな気がしたけど、長陽福娘までも・・・。甘みが特徴的って思ったんですけどね。まぁ軽快系三種でのミスだったので悔しいですが、納得としましょう。
まだまだ精進が足りぬようです。これからも日本酒道を邁進していきたいと思います。
くそぉぉぉぉぉ!!!!
当てたかった。
飲みまくるぜっ!!!

2009年6月17日 (水)

枝豆と日本酒の食べ合わせ

遂にやってきました。

夏の定番、朝採れ枝豆!!香り、甘み、弾力、どれも申し分なくバランスも抜群な枝豆を貪れる季節がやってきたのです。
とはいっても今回は今日限り、試験収穫の少量です。
本格的な入荷はまだもうちょっと先になりそうです。

今夜の豆は茶豆です。枝豆よりやや香ばしく枯れた甘みが特徴です。一般的には茶豆のほうが人気があるような気がします。

まずは一口、・・・一噛みするとまず若い緑の香りがある。直ぐに香ばしい茶豆の香りが追いかけてきて噛むほどに香りが口内を巡ります。若く、そして同時に練れた様な甘みが余韻を引き伸ばしてくれます。うーん、美味。

そんな茶豆を今晩は色々な日本酒と合わせてみたいと思います。


まずは 陸奥八仙 純米 夏どぶろっく

お客様に頂いたお酒なのですがもう最後の最後、本来は微炭酸を愉しめるにごり酒ですが今晩はどうでしょうか?抜栓3日経っています。

さすがに炭酸は無いようです。やや僅かに刺激があるような・・・、最初に爽やかな香りが広がるが、澱の甘み、麹の香りによりやや重たさの方に引きずられ、余韻には苦味が出てくる。ここに炭酸があると清涼感を演出するのだろう。
未だ、茶豆の余韻があり、口が次の一粒を欲しています。同時に食すとバランスがイマイチなのだが豆を食べた後の陸奥八仙は良いです。苦味も薄れ、麹香の影響も消えています。爽やかなタッチで茶豆の余韻がナイスです。


二杯目 たてのい 山廃純米

当ブログで何度もお伝えしていますが、昨年廃業した蔵元のお酒です。記憶に留めたく何度も何度も登場しております。この山廃は一般に言う山廃とは違い特にコシや熟香が強い訳ではない。東北地方で良く用いられるプロペラ生もと系の造りのようです。

うん、1年寝かせているだけあり穏やかな甘みが舌先から口内に広がります。酸の下支えが奥行きを演出もし旨いです。

茶豆と同時に口にすると酒の甘みから茶豆の香り、甘みへとキレイにシフトして行き流れがスムースですね。

茶豆の後で飲んでみると豆の甘みの余韻からか、まず酸が強調されます。中々豆の甘みは戻らず、酒の甘みも中途半端な表現、更に苦味も現れイマイチな印象です。


3杯目 醸し人九平次 純米吟醸 ル・ゴーシュ

実力派の蔵による新商品。アルコール13度の低アルコール純米吟醸だ。長谷川酒店オリジナルの様です。
何を飲んでもはずさない印象のあるこの蔵。「ル・ゴーシュ」はと言えば・・・まず優しい酸が舌を包み込み、旨みを造りだしてくると言うか奥から引き出してくるといった印象。酸の余韻が心地よく、低アルコールであることをふと忘れさせてくれる様な仕様です。

それでは豆と一緒に・・・やはりと言うか、酸の先行から始まる。よく噛むと豆の枯れた甘みが伸びてきて酒の甘みと絶妙に絡みだす。低アルコール故の薄さが交わりを良くするのだろうか?余韻は茶豆の香ばしさが続き、酒の酸が継続的に舌を締めている印象。

茶豆の香ばしい余韻を愉しんでもう一口・・・またまた酸からのスタート。これが嫌味なく、むしろ心地よい。豆の香りと甘みをを吸収して行き、酒の持つ優しい甘みが舌一杯に広がり、吟香も口内を豊に広がる。長い余韻の後に豆の甘さが絶妙に戻ってくるのも堪らない。


4杯目 十四代 大吟醸 播州山田錦 中取り

超人気蔵 高木酒造の十四代の大吟醸です。どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?

飲む前からグラスから高い香りがこぼれて来ています。華やか一辺倒では無く優しさとムレと言ったら失礼になるのか?火入れの酒の穏やかな雰囲気を感じさせる。口に含むと納得。ムレと感じたのは米の香りか・・・米の繊細な甘みと舌を滑っていく様な触感が絶妙。キレも良くどこかしらに感じる酸が余韻を整えています。

それでは茶豆と共に・・・うーん、予想はしていたのだがバラバラです。酒の良さと豆の良さが喧嘩しています。余韻もバランスが悪く酒にもったいない事をしてしまった感が否めない。

茶豆の後はどうでしょう?あれ?悲観していたのですが旨いですよ。豆の香りだけでなく上手く塩分も吸収している模様。豆から酒への切り替えが実にスムース、一瞬酒100%の瞬間が訪れるが総じて豆の甘みがお酒と良い関係を保っています。思わず再チャレンジをしてしまいました。


5杯目 山形正宗 純米吟醸 赤磐雄町

山形正宗の最高傑作の一つ、僕はこの酒をきっかけにこの蔵のファンになりました。今回は2008年出荷の物、今年出荷物も出回っているが雄町を使っている酒で酸がしっかり出ているので、むしろ上手いはず、そう思っております。

ウマイ!旨み、酸の関係が良い。ただ、チョット粉っぽい所もある。効き酒をしていると時折感じるこの粉っぽさ、いったい何なんだろう?未だ解明できていません。麹なのかそれとも熟成の影響か?個人的にはこう言った粉っぽい酒をザラザラ系と呼んでいます。

ではでは、茶豆と同時にいってみましょう。可も無く不可も無く、お互いが独立して混ざりません。十四代の時のように喧嘩はしませんが、特に特徴なく二つの味わいを平行して感じてしまう。これはこれで凄いことかもしれない。

茶豆後では・・・これまた至って普通。豆のニュアンスは即座に消え、酒をただ飲んでいる感じ。酸が豆の味を打ち消し、粉っぽさで豆の香りも消してしまっているのか?豆とは関係なく美味しいお酒を飲んでいると言う不思議な結末を迎えました。


最後 出羽鶴 純米大吟醸 我家の大黒柱

父の日贈答用の酒を頂きました。別に父親になっても無いですし、まだなる予定もないのですが頂戴いたしました。この手のイベント物は信用していないので期待はしていなかったのですが、先日飲んだところ美味しかったです。良い意味で期待を裏切られ幸せな気分になれました。

まず一口、おや?この間と大分印象が違うぞ?含み香に複雑な感じがある。香気成分の変様した物なのだろうか?酸の主張の仕方と言い、生もと系の造りなのだろうか?十四代で感じた米のムレ香もある。

茶豆と共にいってみます。しばらくは酒の酸もありお酒単体の印象が強いですが、徐々に豆への切り替えが始まり美しく纏まります。全体として豆の若い香りが垣間見え、切り替えに支障をなくしているのだろう。酒の複雑な味わいを豆が受け止めているようです。

豆の余韻の後ではどうだろう?・・・この酒を飲んだ後だからか?まず余韻に今までに無く豆の若い部分を強く感じる。不思議、この若さを引きずりながら酒を飲んでみるが、上手く絡むんですよね。やはり底流に若さがあり、米の旨みや香りと混ざり合います。飲んだ瞬間は酸が豆の感じを打ち消しますが茶豆の良さを残しつつ酸がフェイドアウトして行きます。再チャレンジしてみて感じました。この酒の複雑な香りは多分麹から来ていると思う。何だか奇妙な体験でした。


今晩はこれでご馳走様、結局沢山飲んでしまいました。
今回の枝豆は仮入荷なのでまだしばらく入荷がありませんが、朝採れ枝豆入荷の際は是非皆様もこの食べ合わせを試してみてください。新しい発見が産まれるかもしれません。

それにしても、いやぁ、当たり前と言うべきか?枝豆は酒と相性抜群ですね。太る素をまた造ってしまいそうです・・・まだ残っている豆は今夜は我慢して明日の朝ごはんにしようかな・・・おやすみなさい。

2009年5月 3日 (日)

酔っ払いの考える豚インフルエンザ

既に朝の5時。
良い感じにお酒が回ってしまった所で、何故か書きたくなってしまいました。
いつもみたいに、長すぎると書き終わりが10時頃とかありえそうでチョット不安です。とは言え、明日から(今日?)4連休なので心置きなく本ブログを書けるのであります。

いやぁ、今回のインフルエンザ、気になることが沢山あるんですよ。まず、呼称、表題でも書いたのだけど当初は「豚インフルエンザ」だったはず。何時の間にか「新型インフルエンザ」だって、豚でいいじゃん。みんな豚だと思ってるんだし・・・と思いつつも理由があるのでは?・・・

そうなんです、実は豚だけじゃなくて、人も鳥も混合のウィルスの可能性が高いらしいのだ。素人の僕にはよく分からないのだが、人、鳥、豚それぞれにインフルエンザウィルスがあるらしくそれが合体した可能性があるとか・・・。おそろしい・・・。でも原因は豚なんだよね?そうじゃなかったら豚インフルエンザなんて言わないと思うんですけど・・・。

でも、4/28には今回のウィルスは2種の豚インフルエンザの混合(ユーラシアタイプと北米タイプ)が濃厚ってニュースが出ていました。っというわけで僕の中では豚インフルエンザなのです。


っで今はゴールデンウィークな訳ですが、連日マスク姿の海外渡航者を写したニュースや、検疫されている帰国者のニュースを見ます。っで思う。何故それでも海外へ行くのか?一応日本は感染者ゼロです。なので日本にいれば今の所安全な訳なのです。危険を冒して何故出国するのか?もっと言えばウィルスを持ち帰ったらどう責任を取ってくれるのでしょうか?今現在はウィルスは弱毒性らしい。って言ってもメキシコで沢山死者が出てるし、アメリカでも重い症状の人がチラホラ出始めてるって言うし。ましてや、何時強毒性に変わってもおかしくないとか、。
きっと旅行代金を払ってしまっているのでどうしようも無いのかもしれない。だったら、政府が保証してくれれば良いのになぁ。レベル5ですよ。もう最高危険レベルが目前なんですよ。仕事とかどうしようもない理由の人意外は渡航禁止にしちゃえば良いのに。


ついでにチョットした疑問。
もし、今弱毒性に罹患した場合、強毒性に変化したウィルスに対しての免疫を持つことになるのだろうか?もしそうだったら、今のうちにウィルスに侵されたほうが良さそうな気がしないでもない。それでも現状を見る限り弱毒性でも死者多数なので恐怖ではある・・・。

っていうか、豚インフルエンザが新型なら鳥インフルエンザも新型にすれば良いのに・・・、鳥がかわいそう。


そんなこんなでもしかしたら国民全員自宅待機、なーんてこともあるかもしれません。そんな時に備えて、酒だけは大量備蓄して置こうと思う飲んだくれ親父なのでした。

あれ?今夜は1時間足らずで書き終えてしまった、短いのかな?これ位が丁度いいのかもしれない。んじゃもう少しお酒を飲みますか・・・


酔っ払いの考える豚インフルエンザでした

2009年4月30日 (木)

春の深夜を日本酒と共に

先月下旬桜の開花宣言以降、急激に冷え込んだと思いきや満開の合図と共に初夏を通り越し、蒸し暑い日が多くなってきました。日により肌寒い日などもあり、変わりやすい陽気にウンザリしている毎日である。ただし、暑くなってくると普段より酒がより恋しくなります。桜の季節は少々飲みすぎてしまいました・・・。
今夜はややヒンヤリとした夜ですが、日中の火照りはいまだ体に残っています。昨晩、一昨晩とシッカリ?とお酒を控えましたので臨戦態勢バッチリで今晩のレポートを行いたいと思います。


一杯目、
白岳仙 純米吟醸 山田四十 生 あらばしり

年一回限定の「山田四十 あらばしり」です。兵庫県特A地区の山田錦を40%精米した贅沢な酒です。この「あらばしり」はおりがらみで通常よりも甘みと酸味が強い。この蔵の良き特徴、麹の香りも僅かにあり心地よい。含み香と甘みの余韻が絶妙である。うまいなぁ。

二杯目、
奥羽自慢 純米 生

表示は純米とあるが精米は55%、立派な純吟だと思うのだが・・・。先ほどの白岳仙も純米大吟で良いんじゃないのか?とも思う。敢えて低スペックの表記をするのが最近多い気がする。
で、今回試飲するこの奥羽自慢は抜栓後結構経っている。冷蔵保存はしてあるが如何せん家庭用冷蔵庫、どうなっているだろうか?まずは気になる立香、生老ねしてるかな?やや香ばしい感じ。だがムッとする程でもない。口に含むとトロッと舌に絡み、やはりと言うべきかやや重たくなっている。一昔前なら嫌いな味わいなのだがこの濃厚な味わいも良い。生熟することによりコクが生まれているので懐が深い。ただ、劣化からくるのかアルコール辛さが喉をつく。
高スペックの白岳仙の後もあるので高得点ならず、って早く飲んどけ!!って事なんですけどね。この日の為に残しておりました。

三杯目、
ほんぎん 特別本醸造 中谷酒造

知人に頂いた奈良県の酒。全く知らなかった酒です。ラベルが無くスペック表記のシールだけなので新酒生かな?と思って先日軽く味見をしたのだが、火入れの模様。去年の酒だろう。出荷は今年の3月です。味わいから常温が良いと思い、3日ほど常温放置してあります。35%精米の出品酒用大吟醸を18%ブレンドしている様です。味わいからは常温に近い状態での熟成を経た感じを受けます。大吟醸ブレンド故かどこか軽快な感覚があるが全体としては昔ながらの日本酒、といった印象。老ねが前面に出て旨みとコクが余韻を残し、酸が締めるといったところか。僕の好きでないアル添の刺激が喉を突くのがマイナスだが、旨みと酸は嫌いではない。燗も良いだろう。この蔵の別の酒を試してみたい感覚になりました。

まだまだ続くのでチーズ休憩・・・・・

四杯目、
万齢 特別純米 超辛口 生 雄町

最近名前が出てきた(気がする)佐賀の蔵元。久高では昨春初めて取り扱いをしてみた蔵だ。現在、店では純吟を扱っているのだが今回は「特純 雄町」で。強い香りではないがやや若い臭いが鼻に来る。ピュアな口当たりで軽快な旨みが口の中を駆け巡る。超辛口の名の通り、ズバッと切れる。雄町の旨みが上手に引き出されているのだが、ゆっくりと感じる暇も無く辛さが被さってくる。更に酸が全体を引き締めて纏めるので流れが非常に良い。かなり完成度が高いです。

五杯目、
たてのい 純米大吟醸 生 19BY

昨年惜しまれつつ廃業した「たてのい」最後の生。一年落ち着かせた円熟味とコクが良い。「たてのい」らしく華やかな香りがあり、生老ねも感じない。口に含むと一瞬もたれた重さを感じるが豊かな酸が直ぐに打ち消してくれる。ちなみに19BYの「たてのい」は総じて酸が強い印象があります。
テイスティングに戻ると、酸の主張を感じた後は米の甘みが舌先から勢い良く広がります。40%精米の軽快な滑りと前述した酸がベタつきを無くし心地よいスッキリとした余韻に仕上げてくれます。
余談ですがこの「純米大吟醸 生」ラスト4本中3本抑えましたが、明日が最後の一本入荷です。

六杯目、
春霞 特別純米 19BY

ココの所、個人的に注目している酒です。秋田の酒の試飲会で旨いと思ったのがきっかけです。食中酒らしく、酸を豊に表現している蔵だ。秋田県の蔵は酸を意識した蔵が多い気がする。食べ物(風土)の影響だろうか?今年の試飲会で名刺交換をした際に蔵元から、「去年も来てくださいましたね」と声を掛けていただいたときは軽い感動を覚えました。今回は山田錦の特純。
山田錦という感じはしない。落ち着いた酸、米+熟成の甘みがしっとりとする。9号系酵母らしいがそこまで派手ではない。熟香の方が強く艶やかな香りの広がりだ。どの局面でも酸が映し出され、醤油を使った料理との相性が良さそうなイメージ。

締めの一杯
車坂 純米大吟醸 うすにごり 生

ホントにうすにごり、一見透明である。和歌山県の蔵元で別ブランド「鉄砲隊」は飲んだことがある。その時のイメージは濃厚な酒でした。この蔵の取り扱いは日本酒よりリキュール、「じゃばら酒」がレギュラーで当店の取り扱いです。
立香に麹の香りがあります。その延長線上の香りが含み香にも残ります。個人的には極めて邪魔な香りで苦手です。とは言え、アッサリとした酸とオリの甘み、旨みが酒全体のボリュームを押し上げています。とは言え全体的に若いですね。奥行きがありません。火入れの酸がしっかりとした酒を飲んだ後だからか輪郭が薄く感じます。コメントを書きながらも残る余韻に何故か酸が強く残る。印象以上に酸が強いのだろうか?麹由来の苦手な香りさえ無ければ満足して飲めそうです。


 もう確実に酔っています。何を書いたらよいか分からない位です。でも何となくでも今夜のテイスティングは伝わっていてくれています?そんな期待を胸に今宵はグラスを置きたいと思います。

おやすみなさい。

2009年1月25日 (日)

たまには焼酎の味較べでも・・・

正月をボーッと呆けて過ごし、頭の回転が鈍いままに新年の営業を迎えてしまった。年末は怒涛の忙しさだったので何も考えず、思考停止の日々を繰り返し、反動で過ごした正月に頭は完全に緩んでしまった。
前回のブログより1ヶ月も経つと言うのに、全くと言っていいほどネタが思い浮かばない。あまり更新しないブログとは言え、日に日にプレッシャーが大きく迫ってくるのである。

っというわけで得意のテイスティングで逃げを打とうかと・・・(酒を飲みながら上機嫌になれるし)。いつも日本酒なので今回は焼酎を試してみたいと思います。


まずは「さつま寿 旬」
尾込商店の人気ブランド「さつま寿」の晩秋の限定品、新酒の1本だ。「さつま寿」自体はあまり飲んだことは無いのだが、この「旬」は毎年店で扱っている。同じ限定品「桜」(こちらは春の出荷)は個人的にはイマイチで「旬」の方が力強くて好印象を持っています。

まずは一口、
思ったほどパンチは無い。味見をしている時はもっと香りに力強さを感じ、味わいにも荒々しさもあった。確かに荒々しさはある、アルコールが馴染んでいないというか奥行きが無いというのか、喉に引っかかる物がある。実はそこが醍醐味なのだがそこに絡むパンチのある香りが重要なのだ。1杯目だし他と比較してないから感じていないだけなのかも知れない。個人的にはお湯割がもっとも美味しいと思っている。強い香りが余計引き立ち、コクの代わりのような役割を果たしているからかだ。


だらだらせずに次々行きましょう。

次は「黒瀬東洋海」

2年程前、知人の紹介で知る事になった焼酎。とにかくオススメということで飲んでみた。優しい甘みや懐の深さ、柔らかさを感じたのだが今回は果たしてどうでしょう。
まずは甘みが舌に広がります。油分のとろみを僅かに感じ期待した奥行きもある。記憶と違う所は余韻だろうか。甘みから来る余韻はそのまま残るのだが、どこかそれを切る辛味が存在する。この味は好きなのだが、どうも全体のバランスで見ると必要ない気もする。喉を越し胃の中へ吸収されるような頃になると不思議とバランスが取れた感触が残るのが素晴らしい。美味しいかも・・・。


次「導師 5年」

これは販売が中止されもう3年以上経つ代物。素焼きの甕で5年貯蔵し出荷されたものだ。最近は「5壽」といって通算5年のブレンド物が流通している。4号瓶は久高ではもう入手不可能になってしまった。1升瓶はどうなんだろう?最近注文してないのでもう無くなっている可能性は高い。かなり貴重なのでチョッピリ味見にしておきます。

あれ?かなり自分の印象と違う。オイシイ!!芋の糖度を高めたような甘みがあり、雑味が少なく鼻に抜ける香りも非常に良い。あらら・・・美味しいとは思っていたけどこれ程とは・・・舌に横に広がる甘みが心地よい。どこか木香っぽい香りがあるような気もする。


次「導師 帰三宝」

どうやら紫芋の焼芋焼酎らしい。ちなみに焼芋というと勘違いする人がいるが「ふかし芋」ではなく「焼いた芋」です。

なんか臭い。ビミョーな所です。なんと表現すればいいのだろう。口に含んでみても薬のような香りがある。以前経験した洗剤臭がよぎるが多分違う。でもこれはだめだなぁ、個人的にはアウト。あまみはしっかりあるし、余韻もあるがどうも僕のタイプではないようだ。


次「熟柿」

昨年末、鹿児島より来店されたお客様に教えて頂いた焼酎。曰く、「今これを手に入れたら皆に誇れる」との事。早速手配してみました。(実は結構無理を言ってしまいましたが・・・)その方が仰るには「甘い」と言うことらしい。味見をした段階では甘みはもちろん柔らかさも感じました。

さてさて、うん、確かに甘い香り。飲みやすいな、芋の甘みが前面に出るというよりは焼酎としての甘さがゆったりとしている。油分系のとろみはあまり感じない。甘い割にはライトな焼酎だろうか。余韻は差ほど長くなく舌にもそれ程甘みは伸びてこない。飲みやすいが、まぁオイシイという分類にしておこう。


次「木場 黒カメ仕込み」

全くの初見、無知識です。

ではでは、おぉ、香りがグッと来る。油分系の臭いが立ち込めます。甘みを感じさせない香りがこの酒をドライだと想像させる。口にしてみると確かにドライな雰囲気を感じるが思った以上に油分の甘みを感じる。粗さと濃さを同時に感じる焼酎だ。インパクトの強さは好印象。ただし、経験的にこの酒は悪酔いする予感。気をつけないと。


ホントはまだあるのだけれどもう限界最後です。
「和助 本にごり」

「本にごり」とは言え見た目は透明。ただ濾過は極力控えた年に一度の限定の新酒だそうだ。この「本にごり」も「和助」自体も実は飲んだことが無い。お湯割がオススメと店の人には紹介いただいた。でもお湯が無いのでロックで・・・・

ごめんなさい、我慢できずにチーズをかじってしまいました。チャンとテイスティング出来るかな?

おや、「木場」と似たような香りがする。油分系の香りだ。ただ、辛口の味を想像させる雰囲気はない。思ったよりとろみは無くアッサリとした甘み。コクは感じないが甘みふんわりと広がる。「旬」にも「木場」にも似たような雰囲気を感じる。「木場」は新酒なのだろうか?「和助」美味しいです。チーズとのバランスが良く出たのでしょうか?軽い印象の中に柔らかに広がる世界を感じます。「導師 5年」とは対照的。「導師」は球体のようなバランスを感じたけど、「和助」は円盤と言うべきでしょうか?ちょっと違うかな?キレは無いから。でも味の広がりを感じます。これは飲める。

こう飲んでみると好みってハッキリ出るんだなぁと実感してしまいます。でも久々に真面目に焼酎を飲み較べしました。だいたい、酔いながらいい加減に飲んでますから・・・。


っとまぁテイスティングはこの辺でお開きにします。次はまた新しい話題でお会いできるよう頭を回してみます。(飲むな!ってことですよね)

長々お疲れ様でした。

2008年12月19日 (金)

勢いに任せて書く日本酒リアルタイムテイスティング

もう今晩、何杯目だろうか?
大分出来上がってきた今、思いつきで日本酒リアルタイムテイスティングをしようと思う。

1杯目、宝剣 純米 しぼりたて 上槽日出荷

広島 呉 の宝剣酒造の今年の一発目。先日蔵元に今まで知らなかったと豪語した毎年購入する酒だ。蔵元曰く、「緑のラベル」。僕のイメージ「黄色のラベル」。毎年飲んでいるのに気付かない己の鈍感にビックリします。

で、味わいは、新酒らしい若々しさ、軽い新酒バナを感じるのも心地よい。舌に僅かながらの炭酸の刺激があり軽快なキレを演出する。辛口蔵の良い所をそのまま引き出し、プックリふくらむ米の旨みとのバランスに「これぞ新酒!」と唸ってしまう。

まだ少しグラスに酒が残り名残惜しいが、さっさと飲み干し次に行きます。


2杯目、たてのい 純米吟醸 火入れ 酒こまち

今年廃業の沼舘酒造「たてのい」の純吟。僕が愛した酒です。確か2週間ほど前に開栓し、部屋に常温放置、もうすぐ飲み干しの4号瓶。宝剣とはガラリと変わってフレッシュさが無い。まだ若さが残るが舌に染み込む味わいだ。今年の造り(最後だけど・・)全体的な印象だが酸の主張が去年より強い気がする。その影響で酒が強くまだ若さを保っているのか?程よい熟成にはまだ時間がかかりそうだ。辛口では無く米の旨みを舌に絡ませる食中酒だと思う。僅かだがムレ香を感じるのがマイナスか・・・


3杯目、惣誉 吟醸 多分18BY

一月程前に頂いた吟醸酒。栃木では有名な「惣誉」の吟醸酒。出荷日が2007年10月とあるので造りは2006年酒造年度、「18BY]だと思う。僕の手に渡るまでの経緯が不明確なのでこのテイスティングとこの酒の評価はリンクしないと思って欲しい。これも「たてのい」と同じく開栓後約2週間で半分消費済みである。

まず香り、良くある老ね香、個人的にはマイナス印象。でも飲んでみると意外にいける。老ねも差ほど強くなく、甘みが舌に絡んでくる。アル添酒らしく切れも良く、中々良い。ただ、舌での味わいは良いのだがノドごしがアウト、醸造アルコールの刺激が強すぎる。2年ほど寝かせた割には馴染んでない印象だ。菊姫の熟成吟醸の様にバニラ系の甘みがもっと強く出ると更に旨くなるような気がする。

気を抜いてこの3杯目、グラスに注ぎすぎてしまった。早く飲まねば次に進めないぞ・・・・。飲みきるまでチビチビとコメントを書き足しますか・・・

この酒、お燗にしたらどうなんだろう?ピカ!!思い切ってグラスごとレンジアップしてみよう。・・・・・・・・・・・・熱々が出来上がったぞ!!でもこんな邪道なお燗が美味いわけがないと思うのだが・・・・果たして、辛ッ、というより熱すぎ。失敗しました。うん、でも後味に甘みがシッカリと残る。ちゃんと燗を付けたら美味しいかもしれない。意外に酸があるのに気が付きました。とは言え結果論で言えば失敗です。頑張って飲まねば!


4杯目、上喜元 特別本醸造 翁 大吟醸ブレンド

高品質なのに安い蔵元、山形 酒田 の「上喜元」です。
未確認ではあるがこの「翁」年末限定のスペシャルギフトだそうだ。確かに値段も異常に安い。これは気になりますな。

華やかまではいかないが、綺麗な香りが鼻に昇り、味わいには穏やかな熟成が感じられる。「惣誉」と同じくアル添であるがこちらの方が喉への刺激は少ない。これが全国区の熟練の技なのだろう。熟成された味と同時に軽快で若い感じもあるが優しい旨みがあり、後口のキレから辛口の部類に入るのだろう。ブレンド酒故か複雑な味わいでバランスといった部分ではどうなのだろう?一瞬、袋香らしき嫌味も感じたが何とも飲みやすい酒である。これは要注意です。


5杯目、菊姫 山廃純米 鶴の里

3年程前?だったかな、菊姫が新ブランドとして立ち上げた商品。その頃、兎角味あり酒を求めていた僕にググッとしたインスピレーションを与えた酒です。更に去年だか一昨年だかにイギリス?のコンテストで金賞を取ったらしく、以来売れ行きが好調のようだ。とりあえず今回は1年振りのテイスティングです。

で、今冷蔵庫から取り出したわけだが・・・あれ?もう半分なくなってる。何時飲んだのだろう?記憶に無い・・・恐るべし酔っ払いパワーである。

さてさて、まずは、酸をとても強く感じます。この前が上喜元だったので余計に目立つのでしょうか?冷えているというのもあり味がイマイチ伸びてきません。飲み込んだ後の余韻には甘みが残るのだけど、含んでいる最中には足りないイメージが。まぁゆっくり飲んでみましょう。我慢出来ずにドンドン飲んでますが、酸の使い方が上手ですね。米の旨みに絶妙に絡んできます。常温貯蔵なのでしょうか?バニラ系の甘みもシッカリ出ています。
僕個人の意見ですが、利き酒と言う分野ではこういった熟成系は弱いと思います。未熟な意見かもしれませんが、ハッキリ言って老ね香は邪魔になります。利き酒、味わう、食事と合わせる、様々なシュチュエーションで試してこそ真価を問えるのでしょう。まだまだ修行です。

とりあえず、「鶴の里」美味しいですが「高い」です。チョット高すぎるんじゃないかなぁ。せっかく美味しいのでもっと手の届く価格帯でヨロシクお願いします。

6杯目、賀茂金秀 純米 しぼりたて


今夜はこれで最後にしよう。飲み過ぎてます。
〆の一杯は新酒です。賀茂金秀、派手な香りの酒が多く適度な旨みがニクイ、個人的には大好きな蔵元です。ただし、この「しぼりたて」に関しては正真正銘の初体験。宝剣とは違います。

うーん、懐かしい。1杯目に感じた新酒バナ。この若さ心地良いですね。旨みも程よく裏で主張する酸も悪くない。ピュアな酒だ。「たてのい」に少し似ているのだが酸だけでは切れきれずに甘ダレする感覚もある。この賀茂金秀の場合は少し寝かせて(例えば春先まで)味を引き出し酸とのバランスを整えるともっと旨くなるはず。まぁ、6杯目で新酒というのもキツ過ぎたのかもしれない。嫌、飲みすぎなのかもしれない・・・。

僕の価値観では、新酒対決、軍配は宝剣です。宝剣の方が新酒としての完成度が高いと思う。でも平等を帰する為最後に宝剣飲みますか。

改めて飲むと「宝剣」の方が旨みキレともあります。やはり宝剣に軍配!

ウプッもう飲み過ぎ・・・

ギブアップ・・・

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